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浦高生OBが現役生応援企画「#おごってやるよ in 北浦和」 飲食店支援も

発案者の坂下慧志郎さん(右)と「自然洞 麺舖」店主の古瀬正夫さん

発案者の坂下慧志郎さん(右)と「自然洞 麺舖」店主の古瀬正夫さん

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 県立浦和高校OBが、新型コロナウイルス感染拡大防止のために生活が一変した現役高校生と、近隣の飲食店を応援する取り組み「#おごってやるよin北浦和」を始めた。

坂下慧志郎さんが高校時代お世話になったという「丸福」のスタッフ

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 同取り組みを立ち上げたのは、2009(平成21)年卒業生の坂下慧志郎さん。日本芸術大学のOB・OGによる企画「#五十三家おごってやるよ」をヒントにしたという。

 坂下さんは「今までどおりの高校生活を送れなくなった後輩たちを元気づけたいという思いと同時に、高校時代にお世話になった『青春の味』をなくしたくないという気持ちが大きかった」と話す。政府による小中高校全国一斉臨時休校により、同校も2月29日から授業や部活動が中止。学校周辺の飲食店からもにぎわいが消えた。

 坂下さんは、高校時代によく通ったというラーメン店「自然洞 麺舗」(浦和区北浦和1)と、食堂「丸福」(浦和区領家5)の現状を聞き、フリーマーケット作成アプリ「BASE」で寄付サイトを開設。1,000円、3,000円、5,000円、1万円のいずれかの寄付券を購入することで寄付することができる。集まった寄付金は全額参加店に均等に分け、店側は寄付感謝キャンペーンとして1カ月間、会計金額から1人200円引きで高校生に提供する。

 「クラウドファンディングのように寄付を集めるだけのやり方も考えたが、部活の大会などがなくなり、家で勉強するだけの生活になってしまった高校生に何か楽しみを作ってあげたかった」と坂下さん。間接的にOBが現役生におごる仕組みにした狙いを話す。

 埼玉県で小中高校一斉臨時休校が解除となった6月1日、約2カ月半ぶりに高校生を迎えた「自然洞 麺舖」店主の古瀬正夫さんは「今日は久々にラーメン作りに力が入った。浦高生が来てくれると思うと気持ちが違う」と笑顔を見せる。

 同取り組みは、今後も感染拡大状況を見ながら参加店を増やすなどの呼び掛けを行い、臨機応変に対応する予定。キャンペーン開始時期や、店内で「密」にならない工夫などについては高校と相談しながら運用していく。

 寄付はサイトのほか、口座振り込みでも受け付ける。

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