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東浦和のギャラリーで「時を縫う」テーマの個展 木とひもで時空を表現

柳さん(写真左)と小林さん(写真右)

柳さん(写真左)と小林さん(写真右)

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 彫刻家柳早苗さんの個展「オ・フィル・ドゥ・タン 時を縫う 柳早苗展」が現在、東浦和の「Gallery Pepin(ギャラリーぺピン)」(さいたま市緑区大牧)で開かれている。

柳さんの作品

 柳さんは埼玉県久喜市生まれ。震災によって起きた地盤の液状化現象をきっかけに、内面的・物理的なバランスとアンバランスをテーマに制作を行っている。もともとは大理石や御影石などの彫刻作品に取り組んでいたが、2012(平成24)年にフランス・パリのアトリエで木の素材と出合い、木の制作を始めたという。

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 個展のタイトルにもなっている「オ・フィル・ドゥ・タン(Au fil du temps)」は、「時空を超える」「時が過ぎる」という意味のフランス語だが、意訳すると「時を縫う」になるという。「時のつながりを縫うことで表現しようと思ったのがこの作品の始まりだった」と柳さんは話す。会場には、木に穴を開け、そこからひもを通してある、木が糸で縫い付けられたような立体作品が並ぶ。最初は木に模様を縫い付けた作品だったが、木を愛(め)でる感じを出そうと年輪に沿って縫い付けるスタイルになった。

 使用する木は、久喜にある柳さんのアトリエの近くに生えているもの。たくさんあるので材料には困らないという。糸の部分はリリアンのひもを使っている。柳さんは「いろいろな素材を試したが、鮮やかな色が木の質感ともマッチするので使っている」と話す。「刃物で木を切るというのは、とても男性的な作業。一方縫うという作業はとても女性的。その両方の作業が入ることで、バランスが取れている。縫うという作業には修繕する、直すという意味もある」とも。

 同ギャラリーは2015(平成27)年、銀座の画廊に10年勤めた小林優佳さんが開いた木曜限定営業のギャラリーで、立体作品を取り扱うのは初めて。小林さんは「この場所の性質上、今までは平面作品ばかりだったが、今回の柳さんの作品はここに合うと思い企画した。新しい取り組みだったが、常連の人たちも立体作品を素直に楽しんでくれている。会場で見て触って、楽しんでほしい」と呼び掛ける。

 開催時間は12時~18時。入場無料。4月2日まで。

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