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県立浦和西高生、AIG高校生外交官プログラムで渡米 現地生徒と交流も

AIG高校生外交官プログラムを説明する県立浦和西高校生の丸山さん

AIG高校生外交官プログラムを説明する県立浦和西高校生の丸山さん

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 7月から8月にかけて約3週間、AIG高校生外交官プログラムでアメリカに留学して帰国した県立浦和西高校(さいたま市浦和区3丁目1-1)3年の丸山あかねさんがプログラムの様子を報告した。

異文化の行事を体験する丸山さんと高校生外交官のメンバー(本人提供)

 国際社会で活躍する人材育成のためAIG損害保険とフリーマン財団が協賛しAIG高校生外交官プログラム実行委員会が毎年主催している同プログラム。全国から高校2,3年生合わせて40人を公募で選び、無料でアメリカに短期留学させる。今年度は応募者800人以上の中、埼玉県からは2人が選ばれ、丸山さんはそのうちの1人。小学生のときにテレビで少年兵を見たことをきっかけに、過酷な状況で生きる子どもたちのために国連で働きたいと思うようになり、見聞を広めたいとプログラムに応募した。

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 留学生たちはワシントンD.C.やニューヨークでアメリカや世界の機関の見学ツアーやホームステイを経験した後、プリンストン大学学生寮で現地高校生との共同生活をしながらディスカッションやプレゼンテーションなどを学んだ。丸山さんは「とても充実した日々だった。うまくいかないこともあったが、乗り越えた。自信がついたというより、周りが自信を持たせてくれたというほうがぴったり」と3週間を振り返る。

 丸山さんが今回のプログラムで強く影響を受けたのはアメリカの高校生の加点方式のやり方だという。「自分のいいところも仲間のいいところも見つけて、それを伝えるのが常」と丸山さんは説明する。留学前は「よい結果を出せないと何もできなかったように思えて落ち込むことが多かったが、自分を否定することなく、できている部分を見るという考え方を教わった。新しい感覚だった」と話す。「アメリカの高校生が、『あなたの服のここがかわいいね』『あなたのあの意見が私には新鮮だった』など具体的に言ってくれる。自分の努力を見ていて褒めてもらえるので自信をもらえたし、自分自身も他の人のいいところばかりに目が行くようになった」とほほ笑む。

 2001(平成13)年に起きたアメリカ同時多発テロ事件の追悼施設「National September 11 Memorial & Museum」を見学した時のことを振り返り、丸山さんは「なぜあのようなテロが起きたのか歴史的背景をもっと知りたいと思うようになった。テロを起こす側の気持ちを学ぶことが今後の対策のために必要だと感じた」と話し、「世界市民ということについてディスカッションした。まずは知ることが大切。学ぶことがたくさんある」と言葉に力を込めた。

 丸山さんは「帰国してからちょっとしたときに自分の考え方や行動などが留学経験によって以前と変わったと感じることがある」と言い、「今はもらったものを確認する日々」と話す。「ここまで充実したプログラムに無料で参加できるのは素晴らしいチャンス。ぜひたくさんの高校生にチャレンジしてほしい」と後輩たちに応募を呼び掛けた。

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