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川口で映像メディア作品展「MEC Award 2015」-若手映像作家らの活動支援

新進気鋭の映像作家たちによる、魅力的な作品群を紹介する

新進気鋭の映像作家たちによる、魅力的な作品群を紹介する

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 SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ(川口市上青木3)で3月7日、若手映像クリエイターやアーティストの映像作品を集めた「MEC Award 2015 入選作品展」が始まった。主催は埼玉県。企画はデジタルSKIPステーション(川口市上青木3)。

「MEC Award」受賞者の山内祥太さん

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 映像表現の新たな可能性に果敢にチャレンジする若者を「映像の世界を開拓・冒険するMedia Explorer(メディア・エクスプローラー)」と定義し、映像分野での新しい才能発掘と創作活動支援を目的に、2012年から開いているコンテスト「MEC Award」の入選作品を紹介する同展。今年は53組64作品がエントリーした。

 期間中、入選作品5作品が同施設内で観覧できる。川上彩穂さんのアニメーション作品「おでかけ」は「彼」という何かが過ごす日常の一コマ一コマを描く。山内祥太さんの映像作品「コンドルは飛んでゆく」は多種多様な映像技術を盛り込んだ作品。井藤雄一さんの映像作品「Don't flatten.part 5」はデータモッシングと呼ばれる動画再生エラーを意図的に誤用する表現手法で制作したアート作品で、プロジェクターで投影される色鮮やかな映像に見入る観客の影も取り込み、1つの作品を形成する。

 斎藤はぢめさんの映像作品「LIKE FATHER LIKE ARTIST」は「父親」をテーマとした深みのある作品。三嶋一路さんの映像作品「Racket camera」はスマートフォンを中に仕込んだ卓球のラケットを用いて行う、映像を知覚する上での実験を伴うプロジェクト作品となっている。いずれも新しい発想、新しい技術を用いた意欲的な作品が並ぶ。

 「MEC Award」受賞作品は、山内祥太さんの「コンドルは飛んでゆく」。審査員を務めたアーティストの森弘治さんは「一見、ラフで成立しない物語を、多彩な映像・視覚要素で上手に表現している所に可能性を感じた。展示上、映像にとどまらず、現実空間へ作品を展開ところも素晴らしい」と評価する。

 開館時間は9時30分~17時(入場16時30分まで)、月曜休館(祝日の場合は翌日)。入館料は、大人=510円、小中学生=250円。今月29日まで。

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