つるやクリーニング(浦和区仲町2)が行う衣類の買い取り事業が好評を得ている。
同店ではクリーニングのみでなく、不要となった衣類品を専門のバイヤーが査定し、買い取りを行っている。現在まで延べ100人以上が利用しているという。
社長の榎本香代子さんは「もともとはクリーニングサービスの一つとして独自のことをしたいと思ったのがきっかけだった」と振り返る。クリーニング店としての強みを生かした衣類品のリユース・リサイクルの発想から同事業を2012年に立ち上げ、2015年にはさいたま市産業創造財団主催の「ニュービジネス大賞」でコミュニティビジネス賞を受賞した。
当初は無料で回収を行っていたが、昨年10月より買い取りに切り替えた。それにより、質の高いものが集まるようになったという。
主に近隣への広告などで少しずつ利用者を増やしている。「使わない衣類がタンスやクロゼットの中に眠っているという人も多い。実際にサービスを利用する方は近隣の50代以上が多い。衣類の買い取りをきっかけに来店してもらえたら」と榎本さん。
買い取った衣類は福祉施設と連携して販売し、障がい者の就業支援としている。今のところ施設での反応もよく、利益を上げられるようになってきたという。
榎本さんは「まずはきちんと事業として確立させる。ゆくゆくはエコやリサイクルに理解のある人や、団体などと連携して、引き取りを拡大して行きたい」と今後の意気込みを話す。