さいたま市内を着物で散歩する「第8回さいたま着物さんぽ」が10月21日、開催される。
着物の愛好家らが「日本文化である着物に親しんでほしい」と、大宮氷川神社やさいたま新都心などさいたま市内で開催。SNSや口コミで参加者が増え、多い時で約30人が集まった。
今回は、江戸時代に宿場町として栄えた中山(なかせん)道を散策し、1890(明治23)年に建てられた古民家で「明治時代の着物」について学ぶ。講師は、「着物と日本人」の著書で国立科学博物館に勤務していた原田紀子さん。蔵に保存されていたアンティークの着物を使って着物の素材や帯結びなどを教え、着装体験も行う。原田さんは「明治時代の着物の着こなしは、現代でも生かせる。着物文化は絶滅危惧。着物の美しさや魅力を少しでも伝えられたら」と話す。
13時30分に浦和駅西口の浦和ロイヤルパインズホテルに集合し、15時30分に解散。16時から希望者で懇親会の予定。
主催者の一人で雑誌のライターをする岩瀬菜美さんは、着物の取材をしたのがきっかけで着付け教室に通い、着物好きな仲間が集まってイベントを企画するようになったという。岩瀬さんは「着物は持っているけど着る機会がないという人もいるはず。町ゆく人にも着物に興味を持ってもらえたら。イベントをきっかけに、着物に親しむ人の輪を広げて一緒に楽しみたい」と話す。「途中参加や途中退場でも大丈夫。初めての方も歓迎。気軽に参加を」と呼び掛ける
参加費は500円。申し込みは浦和宿たてもの応援団事務局の原田さんまで、電話(TEL 090-4954-4403)とメールで受け付ける。