浦和区の円蔵寺(さいたま市浦和区東岸町、TEL 048-882-2835)で8月5日、寺で遊ぶイベント「寺遊祭」が開催される。
「学ぶ・遊ぶ・笑う」をテーマに、けん玉やゴムダンなどの昔遊びや埼玉大学落語研究会卒業生による寄席、紙芝居、子どもヨガなどを行う。キッチンカーのカキ氷やオニギリ、クレープなどの飲食や陶器市なども楽しめる。副住職の加藤良海さんは「写経や水行体験、切り絵によるアートセラピー、カウンセラーのお悩み相談所など寺ならではの企画もある」と話す。
同寺は、日蓮(にちれん)宗で1462年に千葉で開山し、1886(明治19)年に浦和へ移った。副住職の加藤良海さんは「地域に開かれた寺」を目指し、去年2月から本堂でバレエストレッチやヨガ、落語会などを開いている。
近くで老舗銭湯「鹿島湯」を経営する3代目の坂下三浩さんや地域の友人らが活動に共感。東日本大震災のボランティアをきっかけに「地域の絆を深めたい」と銭湯の休憩場所で地域交流のカフェなどを開いている。2カ月前に同寺の加藤さんと「寺遊祭実行委員会」を立ち上げてイベントにこぎ着けた。
実行委員長の林田力さんは「地域交流が希薄な現代に、何かできることはないかと考えていた。お寺と手を携えて、子どもたちの居場所づくりをしていきたい。心に悩みを持つ人にも救いの場所になれば」と話す。
加藤さんは「普段から寺に来て、仏様とご縁を結んでいただきたい。長い人生の中で悩んだり困ったりした時に、いつでも寄り添い支えていければ」と話し、「イベントは、寺に入るきっかけにしていただければ」と笑顔を見せる。
開催時間は9時30分~16時。入場無料(ブースによっては有料)。