まちライブラリー@浦和の縁側 ゆずり葉(さいたま市浦和区仲町3、TEL 050-3633-8343)で1月30日、「ずっと残って困っちゃうお餅でお汁粉&珈琲でお茶会」が行われた。
同所はかつて茶道の先生だった女性が一人で住んでいた家だったが、「自宅を地域の交流の場として役立ててほしい」との遺言から、家族が空き家を交流の場として活用し、新たな縁を紡ぐ「en(えん)プロジェクト」として始まり、これまでさまざまな形で地域のつながりを創出してきた。
今回は、デザイナーの佐藤真実さんが発起人となり同イベントを企画した。浦和区在住の人を中心に老若男女25人が参加、お汁粉とコーヒーを楽しんだ。
13時からスタートしたイベントでは佐藤さんが持参したゆであずきを6キロと、通常の白いお餅に加え、豆入り・ヨモギ入りなど4種類のお餅を使ってお汁粉を作ったほか、佐藤さんが鹿手地区で不定期開催しているコミュニティーカフェの「シカテカフェ」で提供している「シカテブレンドコーヒー」などをふるまった。
中には家族連れで来ている家庭もいて、小さい男の子がお餅を運んだり、焼かれているお餅をまじまじと見ていたりする姿も。時間がたつにつれ、初めての人同士もたくさん会話を交わしている様子が見られた。
「浦和〇〇部」と「浦和ビール部」を主宰する浦和区在住の田中明子さんは「佐藤さんのイベント趣旨、会場のゆずり葉さんの在り方に共感賛同している。自分が部長を務めている、みんなの〇〇したい!を実現できる『浦和〇〇部』というプラットホームを知ってほしいと思い参加した。幅広い年代の男女が、食と会話でつながる和やかな時間を味わえて良かった。昨年はここで浦和〇〇部クリスマス会を開催した。みんなの部室が欲しいと考えている浦和〇〇部としては、今年もゆずり葉さんにはお世話になりたい」と話す。
主催した佐藤さんは「実は今回のような料理を用いたイベントは3回目。お正月の餅を処分し、みんなで食べられたら面白いと思った。自分の食べたいものをみんなで集まり、アットホームな雰囲気で楽しめる。皆さんすごく動いてくれて、さらに楽しそうな様子が見られたので良かった。これからも料理のイベントは続けたい。もっと中高生や20代なども巻き込めるイベントも考えてみたい」と意欲を見せる。