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有形文化財登録の会席「二木屋」でひな祭り展示-裃びなも初公開

二木屋のひな祭り-埼玉がルーツの裃(かみしも)ひなの初の一般公開も

二木屋のひな祭り-埼玉がルーツの裃(かみしも)ひなの初の一般公開も

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 国の文化財として登録されている「小林邸」を使い営業している会席料理 二木屋(さいたま市中央区大戸4、TEL 048-825-4777)で2月27日、「ひな祭り」展示が始まった。

初公開の裃(かみしも)ひな

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 入り口から奥の座敷に進むと大きなひな壇に飾られたかわいらしいひな人形が現れる。毎年行われている同イベントは埼玉県とさいたま市の後援で、通常の客席の半分ほどを展示場に充て、同店所蔵のひな人形を数多く展示している。

 人形は1688年ごろの「元禄びな」から始まり、徳川吉宗の時代の「享保びな」、江戸時代の「寛永びな」などさまざまな時代・いでたちの人形が華やかに飾り付けられ、訪れた人の目を楽しませている。

 展示はその本来の用途に合わせ、自分の厄・穢(けが)れを移し厄払いをする「信仰系」、実際に手に取って楽しんだという「愛玩系」、現在主流となっている段飾りなどに代表される「鑑賞系」などにも区分されている。

 中には、今となっては昔の公家社会の一面がのぞける大事な資料として、「家一軒買える価値がある」という「桧皮(ひわだ)ぶきの御殿びな」や、なかなか手に入れるのが難しいという「治郎左衛門びな」、奥の離れには「ひな人形としては日本一の大きさ」というひな人形など珍しい人形が数多く並ぶ。

 今年初めて一般公開される「裃(かみしも)びな」は埼玉がルーツといわれ、同じ顔で裃を着けて座った男びながたくさん並べられたもの。「近所や親せきがお祝いとして1個単位で贈り合ったもの。大きな家ではこのように、たくさんの裃びなが並んだ」という。

 奥の離れにも、「ひな天神」の人形や、江戸時代の三名人の手による銘品やつるし飾りなども展示している。夜には屋外に展示されたひな人形がろうそくによるライトアップによる演出で幻想的な雰囲気を醸し出している。

 開催時間は14時~19時。入場無料。一般公開は3月4日まで。

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