武蔵浦和のカフェビストロ「LE VANT」(さいたま市南区鹿手袋4、TEL 048-711-3681)で11月5日、地域のお菓子を楽しみながら紅茶について学ぶ「スイーツ紅茶会 in 武蔵浦和」が行われた。
同イベントは埼玉県北本市を中心に埼玉のグルメ情報を紹介しているブログ「北本日記」のスピンアウト企画で、今回が3回目の開催。同ブログでグルメリポートを行う日本紅茶協会ティーアドバイザーの資格を持つ山田美穂さんが講師となり、実際に紅茶を入れながら紅茶の種類と特徴、おいしい入れ方などを解説した。
当日はさいたま市周辺はもとより、前回の開催地鴻巣や都内から計16人が参加。器具の説明からスタートすると早速、真剣な面持ちでメモを取ったり写真を撮ったりしながら積極的に聞き入った。
紅茶の試飲は、年3回収穫されるダージリンのうち一番摘みである「1stフラッシュ」の試飲で始まると、その華やかな香りに参加者から驚きの声が上がった。一緒に供されたお菓子はオレンジの風味を効かせた同店オリジナルモンブラン。紅茶との相性の良さに参加者からため息がこぼれた。
次に登場したのは世界三大銘茶の一つという春摘みのキームン。「ポットサービスの場合、茶葉を蒸らすことで1杯目はすっきりと、2杯目はスモーキーフレーバーの効いたしっかりとした味と、味の変化が楽しめる」と山田さん。実演に続く4人一組での実体験では、参加者は和気あいあいと次第に変わっていく香りや味の違いを楽しんだ。
料理とお菓子は埼玉の豚肉「はぎちくポーク」を使った「豚バラコンフィと季節野菜のキッシュ」や、武蔵浦和のパティスリー「アプラノス」のクッキー「ブルトンヌ」、パティスリー「アカシエ」の「テリーヌショコラ」など、地元のお店からもセレクト。参加者は身近な味と紅茶との組み合わせに舌鼓を打っていた。その後もインドのアッサムを使ったロイヤルミルクティーの入れ方の実演、台湾ウーロン茶の試飲と終始和やかに会は進んだ。
ツイッターで開催を知りカップルで参加したという20代の女性は「こちらの店は以前にも来たことがあったが、今日のお菓子も紅茶とすごく合っていて良かった。以前は何気なく入れて飲んでいた紅茶だったが、本当においしい紅茶を飲んでからすっかりはまってしまった。入れ方に気を使うだけでまったく違ったものになる紅茶は奥が深い。今日も勉強になったし、また参加したい」と話した。
北本日記の山田智亮さんは「会を重ねるごとに多くの方に興味を持って参加していただいている。今後もいろいろな地域で開催していきたい。このイベントを通して紅茶人口を増やしていけたら」と意気込みを語る。