がん制圧・患者支援を目的に行われるチャリティーイベント「リレー・フォー・ライフ・ジャパン2016さいたま」が9月10日・11日の2日間、農業トレーニングセンター緑の広場(さいたま市緑区大崎)で開催された。
リレー・フォー・ライフは、参加者が夜通し歩きながらがん対策のために寄付を募り、社会に役立てることを目指すチャリティーイベント。さいたまでの開催は今年で8回目となる。会場ではがん専門医の講演、がんに関わるお金の話、思春期・若年成人のがんを取り上げる「がんノート」の紹介などもあり、ネット配信も行われた。
医療関係者や支援団体など40を超える団体がブースを出展。参加者は啓発だけでなく、スタンプラリーや飲食などもあり、楽しみながらがんについて学んだ。出展者で「がん哲学外来・まちなかメディカルカフェ」を運営するスヴェンソン大宮の石川英明さんは「自然豊かな環境で同じ境遇の人たちと触れ合うことで明日の活力につながる。気を使わずに正直な自分を打ち明けられる、こういう交流の場は本当に貴重だと感じた」と感想を話した。
南区から参加した50代女性は「初めての参加だったが、友達と一緒に来られてよかった。こんなに多くの人たちが支え合いたいと集まってくるのはすごいと思った」と話した。
実行委員会の楠章子さんは「今年はチームの参加者が増え、子どもの姿もたくさん見られた。サバイバー(がんで闘病している人たち)の方がたくさん来てくれたこと、1年に1度のこの場所で再会できたことが何よりもうれしい」と振り返った。