「白幡ハナミズキ祭」が4月18日、武蔵浦和駅近くの「花と緑の散歩道」(さいたま市南区白幡5)で行われた。主催は社会福祉法人「南桜会」。
35回目を迎えた同祭。満開を迎えたハナミズキ並木には主催運営施設や白幡瓶尻自治会、近隣の企業や福祉施設による飲食や物販、ミニゲーム、フリーマーケットなどのブースが18店ほど並び、多くの家族連れでにぎわった。
開催当初は、同会が運営する会場沿いの就労継続支援B型施設「しらはた作業所」と隣接する福祉施設で共同開催するバザーだった。15年ほど前、自治会から子ども祭りへの出店を相談されたことをきっかけに地域と協力して開催するようになり、他の福祉施設にも声をかけ、規模が広がってきたという。現在は、同会運営の相談支援事業所「ハナミズキ」所長の原敏浩さんが自治会の理事を務めながら、利用者と共に地域行事や清掃活動にも参加している。
同自治会からは初めて、20代の自治会員3人が「肉巻おにぎり」の店を出店。メンバーの一人でもある塩崎晴さんは、幼い頃から父親と共に自治会の集まりや行事に参加。小学校卒業と同時に転居したが、父親と自治会のつながりは続いており、学生生活が落ち着いた今回、幼なじみたちと出店にチャレンジすることにしたという。「今回、仕入れから収益も考えた価格決めまでやってみて、なかなか大変だった。子どもの頃は何も考えずに販売できたが、今回は苦戦。この地域に育ててもらって仲間にも恵まれた感謝の気持ちがあるので、これからも恩を返していきたい」と話す。
利用者と「タマネギ染めバッグ」などを販売した南桜会「けやき」職員の石井惇浩さんは「タマネギの皮は近隣スーパーや利用者の家庭から集めている。普段は室内での活動が多いので、お客さまに喜んでもらえると励みになるし、いろいろな方と関われる場はありがたい」と話す。特別支援学校高等部3年の長谷川楓さんは「家族で遊びに来た。祭りはとても楽しい。焼きそば、焼き鳥、フランクフルトを食べた。かき氷も食べたいし、その前にゲームもやりたい」と声を弾ませていた。
原さんは「祭はコロナ禍で中止して一昨年に再開したが、年々盛り上がりが増していて大変ありがたい。障害のある方が不意に大きな声を出してしまうこともあるが、この地域では、それを違和感なく受け止めてくれる空気感がある」と話す。「この地域は賃貸物件が多いため出入居が多く、安定した自治会運営が課題。地域に根付く福祉作業所として、地域づくりにも協力していきたい」とも。