農林水産省「第10回 食育活動表彰」の受賞者が4月17日に発表され、「さいたまヨーロッパ野菜研究会」(さいたま市浦和区仲町1)が農林漁業者等の部で「消費・安全局長賞」を受賞した。
食育活動表彰は、食育を推進する優れた取り組みを全国展開していくことを目的として行われるもので、今年は5部門20団体が受賞した。
同研究会は2013(平成25)年に結成。地元レストランからの「新鮮なヨーロッパ野菜が手に入らない」という声をきっかけに、市内の農家、レストラン、種苗会社、食材卸などが協力して市内産ヨーロッパ野菜の地産地消や、ヨーロッパ野菜を通じた食育活動に取り組んでいる。
同研究会は、設立当初からのメンバーでもあるレストランシェフが、市内小中学校の給食メニューに市内産ヨーロッパ野菜を取り入れた「シェフ給食」を提供。2016(平成28)年から「さいたま市長杯 さいたまヨーロッパ野菜料理コンテスト」を毎年開催し、2024年度にはプロ部門に加えて一般部門や児童生徒部門を設け、160件を超える応募があった。
2021年からは、さいたま市教育委員会と連携協定を締結し、市内小中学校向けの食育に取り組んでいる。学校農園では農家や種苗会社がカーボロネロやカリーノケール、カリフローレといったヨーロッパ野菜の栽培指導を行い、収穫した野菜は給食などで活用されている。
レストランを経営する会長の北康信さんは「埼玉には郷土愛を感じるきっかけが少なかったことから、ヨーロッパ野菜を使った食育活動を始めた。これからは、ヨーロッパ野菜を地域の誇りとして当たり前に語られる存在にしていきたい」と意気込む。
ヨーロッパ野菜の生産者団体代表を務める森田剛史さんは「食育活動を通して子どもたちにヨーロッパ野菜を知ってもらい、その輪が広がっていくのがうれしい」と話す。
授賞式は6月6日、栃木県立宇都宮市内で行われる。