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南浦和発クラフトビール、国際的品評会で金賞 ブリューパブで限定開栓も

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 南浦和のブリューパブ「AQUWA brew works(アクワ・ブリュー・ワークス)」(さいたま市南区南浦和3)が10月15日、国際的なビール品評会「インターナショナル・ビアカップ 2024」で金賞とカテゴリーチャンピオンを受賞したことをSNSで報告した。

バレンタインの季節に販売していたボトル

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 受賞した銘柄は「Dolce VITA(ドルチェ ヴィータ)」。1996(平成8)年に始まり世界で3番目に長い歴史を持つクラフトビールの国際品評会として知られる同大会で、国内外から集まった90人のビール専門家の審査の下、エントリーした20カ国37ブルワリー1423銘柄のビールから「Free-Style High-Alcohol Dark Ale(フリースタイル ハイアルコール ダーク エール)」部門の金賞と、フリースタイル部門のカテゴリーチャンピオンに選ばれた。

 2020年11月にビアパブとして開業した同店は2022年3月に発泡酒製造免許を取得し、店内の約1坪のスペースでクラフトビールを醸造している。「ドルチェ ヴィータ」はインペリアルレッドエールというスタイルで、アルコール度数が9.5%と高く、乳酸発酵による酸っぱい風味が特徴。同店3周年の際に開催したくじ引きでビール醸造権を当てた常連客と醸造長とが、どんなビールにしたいかを相談しながら造った。

 醸造長がベルギーを訪れた際に飲んだレッドビールの「甘くて酸っぱいが品のある味わい」のイメージが、ビールが出来上がるバレンタインの季節に合うと考えたことから、このスタイルに決めたという。赤い液色になるようレッド麦芽を用いたほか、副原料にはチェリー、カカオ、アーモンドと、木だるで熟成したような風味を表現するためにウッドチップを使った。

 同大会に出品したビールは、出来上がってから7カ月ほど寝かせたもの。醸造長は「熟成したことで、出来上がったばかりの時よりも味がまとまり、角が取れ、洗練されたと感じる。良いタイミングで出品することができた」と喜ぶ。「国際的な賞を取ることは目標だったので、とても励みになった。お客さまと一緒に造ったビールで受賞できたこともうれしい。来年はシンプルな『普段のビール』でも受賞できるよう挑戦したい」とも。

 「ドルチェ ヴィータ」は10月25日から1たる限定で提供する(240ミリリットル=800円)。醸造長は「料理と合わせるよりは単体で、酸味や香りが複雑なビールそのものの味わいを楽しんでもらえれば」と薦める。

 10月25日の営業時間は16時~22時。26日以降の営業時間はインスタグラムとフェイスブックで知らせる。火曜・水曜・木曜定休。

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