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浦和に0~1歳親子とプレママの居場所 保育士が自宅を改装

「浦和おやこのおうち 日だまり」代表の廣川由実さん(左)と副代表の大野淳子さん

「浦和おやこのおうち 日だまり」代表の廣川由実さん(左)と副代表の大野淳子さん

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 0歳~1歳児の親子とプレママが対象の遊び場「浦和おやこのおうち 日だまり」(さいたま市浦和区本太3)がオープンして、5月30日で1カ月がたった。

見守りスタッフがいる親子ひろば

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 代表は、保育士で、子育て支援センターにも勤めていた廣川由実さん。0歳~1歳児の親子とプレママは予約して来所し、親は食事の持ち込みやデリバリーやセルフサービスでティータイムを過ぎしたり、読書や仕事をしたりと、好きな時間を過ごすことができる。その間、10人ほどのボランティアスタッフが交代で子どもたちを見守る。

 廣川さんは仕事で親子を見守ってきた経験から、「支援施設では親が子どもから目を離せない。乳幼児とどう遊んでいいか分からない」という声を受け、「子育て中のお母さんが、一時でも安心して自分の時間を過ごせる場所を作れないか」と模索していた。子どもの独立を機に、2023年9月から自宅1階のリフォームに着手。今年1月の能登地震では災害時の乳幼児と親の居場所の必要性も感じたという。

 アロマが香る空間に、親が椅子に座りながら子どもの様子も見えるよう壁をなくし、本や木のおもちゃを用意した。ベビートイ・インストラクターでもある廣川さんが、童歌や木のおもちゃの遊びを通して、親子の絆を深められるようなアドバイスもしている。夏にプールや水遊びができるよう、庭にも人工芝や花壇を整えた。

 副代表で看護師の大野淳子さんは、廣川さんと偶然再会したのをきっかけに意気投合したという。「子育て世帯に限らず、近所のつながりを持ちたいと思っていたので、すぐに手伝うことを決めた。看護師として人のために働いてきて、ふと、みんなが自分のために生きられたら、人のために何かしたいと自然と思うのではと気付き、お母さんたちにも自分を大切にしてほしいと伝えている」という。

 廣川さんは「私のやりたかったことを尊重して、応援してくれる家族、特に夫には感謝している。毎週のおやこひろばをやりつつ、さまざまな経験や特技のあるスタッフが集まってくれたので、場所を生かしたイベントやワークショップも広がっていきそう。浦和で子育てする親子が、ホッとできる居場所に育てていきたい」と話す。

 利用時間は火曜・木曜の10時~13時。予約制。利用料は、大人=600円、子ども=200円。

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