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北浦和の県立近代美術館で「障害者アート企画展」 600作品超展示

ドラマのようなストーリーを持つ「フキゲンちゃんとキゲントリ君」を制作した人形作家の関口直子さん

ドラマのようなストーリーを持つ「フキゲンちゃんとキゲントリ君」を制作した人形作家の関口直子さん

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 「第14回埼玉県障害者アート企画展 Coming Art(カミングアート) 2023」が現在、埼玉県立近代美術館(さいたま市浦和区常盤9)で開催されている。主催は埼玉県障害者アートネットワークTAMAP±◯(タマップ・プラマイゼロ)と社会福祉法人みぬま福祉会。

オープニングセレモニーで行われた作家たちによるテープカットの瞬間

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 埼玉県内の障がいのある作家の作品を紹介する同展は今回で14回目。今年は埼玉県作家の作品の展示会、東京都・神奈川県・千葉県・長野県・山梨県の作家の合同企画展、さいたま市と新潟市の交流企画から成る3つの展示会を同時開催している。

 昨年から引き続き出展している作家と新規の作家、合計103人による600点以上の作品を展示。絵画や人形など、さまざまな作品が並ぶ。

 11月29日に行われたオープニングセレモニーでは、出展した作家たちがテープカットを行った。

 幼少期から人形を作り続けているという人形作家の関口直子さんは「フキゲンちゃんとキゲントリ君」など、布を使いストーリーのある作品を出展。関口さんは「作品を創る活動を通じて、社会を見る目が変わり、人との関係が深まった」と話す。「狭い視野で見た世界では、つらい気持ちになることもあると思う。私の作品や展示会を見て、視野を広げ、社会とのつながりを見つけてほしい」とも。

 キルト作品に影響を受け、同展に毎年出店している小幡海知生さんは今回、「つなぐII」を展示している。教会のステンドグラスのような色合いと模様が特徴的な作品となっている。小幡さんは「絵を見た人が元気になり、つながりを得るきっかけを与えられるように描いている」と話す。「自分の活動を見た多くの人に力を与え、障がいのある人に活動の幅を広げるアドバイスもしていきたい」と意気込む。

 同イベントを8年間担当している「みぬま福祉会」の小嶋芳維さんは「このイベントを通じて障がいへの理解が深まり、作家の方とのつながりが増えていると感じる。年に一度の展覧会を毎年楽しみにしている方が多い。障がいの有無にかかわらず多くの方に訪れてほしい」と話す。

 12月2日10時30分には、出展作家や支援者が作品について思いを語るアーティスト・トークを行う。翌3日には、ギャラリートーク(11時~)、OUTBACKアクターズスクールの演劇パフォーマンスと金澤一摩さんによる人形劇(14時~)も予定。いずれも申し込み不要。

 開館時間は10時~17時。入館無料。12月3日まで。

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