「第2回 さいたまOrganic City Fes.(オーガニックシティーフェス)」が11月11日、浦和駅東口駅前市民広場(パルコ前)で開催される。主催はさいたま有機都市計画。
「さいたま市を有機農業の街へ」をテーマに、さいたま市や近郊の有機農家が採れたての新米や旬の野菜などを直接販売する同イベント。初開催の昨年は、幅広い世代の来場者でにぎわった。今年も、飲食店やワークショップ、農家バンドや浦和第一女子高校の合唱、「よいよいブギー」の盆踊りのステージイベントなどを開催する。共催のさいたま市農業政策課のブースでは新規就農や農業全般での相談を受け付ける。
当日は30以上のブースが出店を予定。イベントに関わる農家は昨年よりも増え、50団体ほどになる。さいたま有機都市計画のメンバーでもある木曽農園の木曽大原(たいげん)さんは「今年は交流も兼ねて、有機農業が盛んで新規就農の多い小川町とときがわ町の農家にも出店してもらう。さいたま市だけでなく、埼玉県全体でつながりを持てたら」と話す。
今回は来場者が持参する生ごみや飲食ブースで使った「土に還る食器」を回収する「生ごみ回収プロジェクト」も行う。回収ボックス(一次処理容器)を設置し、協力者には「有機野菜の種」を進呈。さいたま有機都市計画のメンバー、愛敬(あいけい)義弘さんは「生ごみや調理くずは多様な有機物の集まり。堆肥にすることで豊かな土と野菜を作る資源になる。有機と資源循環の親和性は非常に高い。『有機×循環』のキーワードを身近に感じてもらうために立ち上げた企画。回収したものがどのように循環するのか、知ってもらうきっかけになれば」と話す。
昨年に続いて出店する「うまさいファーム」原田利枝子さんは、採れたてショウガやジンジャーサイダー、食用菊などを販売するという。「昨年はさいたま市初の有機野菜のイベントで盛況だった。日頃世話になっている方々と会えるのも地元開催の魅力」と話す。木曽さんは「直接生産者と話すことやワークショップを通して、農を身近に感じてもらえる機会を作りたい。農と距離のある浦和だからこそ、触れ合いたい」と意気込む。
開催時間は10時~15時。荒天の場合は12日に延期。