伊勢丹浦和店(さいたま市浦和区高砂1、TEL 048-834-1111)は6月27日・28日、浦和コルソホールで日本酒の祭典「一献展」を開いた。
同イベントは三越伊勢丹グループが現在発信している「this is japan.」のコンセプトの下、世界に通じる日本の良さをさまざまな形で提案する取り組みの一環として開催。賛同する全国20の蔵元が参加し、計100種に上る銘柄をPRした。
会場は有料試飲スペースと販売スペースに区分けされ、試飲スペースは2部構成、2時間ごとの入れ替え制による飲み放題で行われた。
入り口には岐阜の窯元「カネコ小兵製陶所」による4種類の形の「一献盃(いっこんはい)」が用意された。形の違いは香りやうま味を楽しむのに適した形状となっているのが特長で、参加者はそれぞれの飲み方に合った器を選んで入場し、各蔵元のブースに向かった。ブースでは担当者が自社の銘柄を振る舞った。
来場者は配布されたリストを手に思い思いに移動し、普段あまり口にすることのできない各地の高級酒を楽しんだ。
全国から集められた酒のさかなも多彩で、定番のおつまみのほかイタリア料理の「Azzurri」(南区別所7、TEL 048-710-5300)はカラスミのパスタや生ハムを提供。日本酒とイタリアンの組み合わせで来場者を喜ばせた。
会場には幸手の「石井酒造」や加須の「釜屋」をはじめとした埼玉の酒蔵も参加し、地元の酒をPR。久喜の「寒梅酒造」の鈴木さんは「日本酒というと若い人にとってはまだハードルが高いかもしれないが、裾野の広がりは実感している。こうしたイベントが日本酒に触れるきっかけとなってくれれば」と期待を込めた。
川口から来たという男性は「都内ではこうした大規模な試飲会が開催されていて、よく参加している。埼玉でも是非継続的に開催してほしい」と話した。