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さいたま市中央区のカフェで読書会 少年犯罪がテーマのノンフィクション作品

特別ゲストとして参加した著者の山寺香さん

特別ゲストとして参加した著者の山寺香さん

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 さいたま市中央区のギャラリーカフェ南風(中央区本町西2)で10月1日、「誰もボクを見ていない-本を読み、語り合う会-」が開催された。

本を読んだ参加者で意見交換

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 2014年に川口市で起きた、17歳の少年が祖父母を殺害した事件を追ったノンフィクション「誰もボクを見ていない」。事件担当記者の山寺香さんが裁判を傍聴し、少年に面会するなど丹念に取材して書き上げた。

 この作品に感銘を受けた有志のメンバーが企画した同イベント。当日会場には元公務員、教員、保育士、主婦、ライター、さらに特別ゲストとして著者の山寺さんも参加。12人の参加者で少年と母親の関係、地域やコミュニティーとの関係性や行政の制度の話、さらには少年の今後の支援などさまざまなテーマで意見交換が行われた。

 蕨から参加した女性は「思いを持ち続ける大切さを感じた。自分も保育士をしており、子どもたちにどのように関わるかということをいつも考えている。本を読み、さらにこのような場でいろいろな人と話ができることはとても参考になった」と話す。

 山寺さんは「皆さんの意見を聞けてとても新鮮だった。自分でも気付かないことに気付かされた。本の中には少年の手記も入っている。本を読み、さらにこのような機会を通して、自分たちに何ができるか考えるきっかけになれば」と話した。

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