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浦和の「さいたま子ども食堂」1年 親子でにぎやかな夕食をコンセプトに

「子ども食堂」で食事を楽しむ親子とスタッフ

「子ども食堂」で食事を楽しむ親子とスタッフ

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 古民家カフェ藍(さいたま市緑区原山3)の「さいたま子ども食堂」がスタートして、8月27日で丸1年を迎える。毎週土曜に親子が集まって、にぎやかに食卓を囲んでいる。

夕食の前に英語を教わる子どもたち

 同食堂を主催するのは、古民家カフェ藍を経営する藍建築工房社長の本間香さん。毎回30人~50人の親子が集まっている。子どもは無料で19歳以上は500円。交通事故を防止するため、必ず保護者が付き添う。メニューは、ハンバーグや唐揚げ、魚介のパエリアなどの主菜と栄養を考えた副菜も用意している。参加者が一緒にギョーザを作ることも。

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 本間さんは「孤食の人や家族がいても会話がなく食事をする人も多い。そんな時代に、自分もできることはないかと思い『子ども食堂』を始めた。運営は自分の小遣いで賄っていることもある。貧困の子どもの救済も根底にはあるが、多くの人に来てもらって皆で食事をする楽しさを伝えたい。自然に地域とのつながりも深まるはず」と笑顔で話す。大家族で育った本間さんは「幼い頃の生活は裕福ではなかったが、皆で食べる食事は本当に楽しかった」と懐かしむ。

 食堂を続けているうちに参加者から、ボランティアで子どもに「英語を教えたい」「税理士なので税金の話ができる」「防災士で自分の話が役に立てれば」など声を掛けられるようになった。今では、夕食の前に教室や講話などテーマを変えて行っている。

 本間さんは「大勢でギョーザを作ったり、教室で学んだりといろいろな体験ができる。子どもたちは掃除や食事の片付けもする。付き添いの親から『子どもが周りの小さな子の面倒をみたり手伝いしたりと楽しさを学んでいるようでありがたい』という声を聞いた。私もうれしい。出会いに感謝し人との縁をつなげながら、楽しいことを探して挑戦して食堂をどんどん盛り上げていきたい」と満面の笑みを見せる。

 秋には、大学生や韓国の留学生と共に「子ども食堂について考える場」を開き、韓国の昔遊びを教えてもらうなどさまざまな企画を催す。

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