さいたま市南区白幡の「花と緑の散歩道」で4月15日、障害がい者施設と自治会が連携して企画する「第30回 白幡ハナミズキ祭り」が開催された。主催は、NPO浦和手をつなぐ親の会。
しらはた作業所など4施設と、白幡瓶尻自治会が連携して企画した同イベント。「ハナミズキ祭り」の呼び名の由来は、会場に咲くハナミズキの開花時期と重なることから。当日は、作業所の布製品や洋菓子、焼きそば、市民のフリーマーケット、自治体の餅つき、近隣の小学校のミニバスケットボールクラブのシュートゲームなどを行ったステージでは、高齢者や障がい者が歌を披露したほか、和太鼓、埼玉大学の学生によるダンス、大道芸のパフォーマンス、ミニバスケットボールクラブに通う地元児童によるつきたての餅販売も行われた。
障がい者就労相談支援事業所所長原敏浩さんは「当初は施設関係者で運営しバザーが中心で小さな規模だったが、白幡瓶尻自治会の協力により規模が拡大した。夏には自治会主催の子ども祭りに作業所が協力しているほか、地域の清掃活動にも参加している」と話す。
同NPOに所属する斉藤治子さんは「幼い子どもが気軽にあいさつしてくれたり、中学生が施設に学びに来てくれたりするなど温かい交流が続いている。自治会や地域の皆さまに感謝」と話す。9歳の子どもと訪れた高木由記子さんは「ほかの祭りと違って、お店に活気があって安心感がある。子どもも喜んでいる」と笑顔を見せる。
白幡瓶尻自治会副会長の徳田等さんは「白幡は子育て世帯が多い地域。その中に福祉施設があって子どもが成長しながら皆で暮らしているという気持ちが大切。祭りは絆が深まるきっかけとなっている」と話す。