別所沼公園内のヒアシンスハウスで4月15日、「本の服(ブックカバー)づくり」のワークショップが開催される。
美術で地域をつなげるために活動するSMF(サイタマミューズフォーラム)委員で、SeeSew(シーソー)というアーティストユニットを組む写真作家の浅見俊哉さんと衣裳家の田村香織さんが講師をする。光に反応する青い感光布の上に物を置き、日光に当てると影が白く映るという写真の古典的な技法でブックカバーを作る。浅見さんは「カメラの原理が分かり、物を置いた場所に映像がじわじわ表れるのが面白い。置く物が思い出の品なら感慨深いはず」と笑顔を見せる。
ヒアシンスハウスは、昭和初期に活躍した詩人で建築家の立原道造が設計した別荘。別所沼の畔で過ごすのを夢見ながら24歳で他界し、地元の有志によって2004年(没後65年)に建てられた。浅見さんは「当時、別所沼の周りには多くの芸術家が住んでいたという。立原道造はヒアシンスハウスが芸術家の集う場所にしたいと願っていた。ワークショップをすることで、夢が膨らむようだ。浦和が誇る立原道造と建築物を多くの人に広め、継承していきたい」と話す
太陽の光の強さにもよるが、当てている時間は1時間程度。その間、ヒアシンスハウスのガイドの説明や立原道造の詩を朗読し、持参した本の感想を語り合うなどの交流をする。
開催時間は13時~16時。持ち物はブックカバーを作るための文庫本を1冊、カバーの柄にしたい品物や植物。参加費は2,500円。