ヘルシーカフェのら(さいたま市南区鹿手袋7)で3月28日、「鹿手袋~『名前の由来』と『隠れた名所』をたどる街歩き」が開催された。主催はBABAラボ(シゴトラボ)と大日本印刷ソーシャルイノベーション研究所、後援はほのぼの研究所・千葉大学。
同イベントの前半は街歩きで、鹿手袋かいわいの「保育園」「老舗の洋食屋」「隠れた桜の名所」「神社」「寺院」などの名所を参加者全員で散策した。
1時間の散策の後、同カフェで「共想法」のワークショップを行った。共想法とはテーマを決めて写真などの素材と共に話題を持ち寄り、話し手と聞き手が交互に交代しながら、会話する手法。認知症予防に有効とされる。
ワークショップ講師を担当した千葉大学准教授でNPO法人ほのぼの研究所代表理事の大武美保子さんは、「最近のことについて話す機会が大切。高齢者などはついつい昔のことを話して、今日覚えたことを話すことが少ない。今日体験したことを今日話そう、というのが街歩き共想法のポイント」と話す。
街歩きで撮った写真をプロジェクターで映し出し、その内容について1分間で説明し、その後2分間の質疑応答を行う。参加者は「桜」「神社」「高架下」「保育園の旗」「力石」など思い思いの写真を映し出し、その思いを語った。
柏から参加した荒木幸恵さんは「地元で認知症にならない場所づくりを目指しており、以前からBABAラボのことは気になっていた。高齢者の写真を送るなどITへの適応に課題はあるが、みんなでお話を共有するこのやり方はいいと思う」と話す。