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さいたまで体感型防災アトラクション風水害対策編 災害対策の大切さ伝える

主催の南区区民生活部総務課防災・防犯係の職員

主催の南区区民生活部総務課防災・防犯係の職員

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 「体感型防災アトラクション」が8月30日・31日、武蔵浦和コミュニティーセンター(さいたま市南区別所7)多目的ホールで開催される。主催はさいたま市南区。

「地震対策編」開催時の様子

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 同イベントは、「想定外の自然災害が発生し、災害現場から脱出するまでに残された時間はわずか」という設定の下、さまざまなミッションをクリアしながら脱出を試みるスタイルの防災訓練。フラップゼロアルファが開発を手がける防災教育コンテンツ「体感型防災アトラクション」を活用して行う。会場は照明やBGM、煙で災害時の緊迫した状況を再現。臨場感ある空間で、家族や仲間と楽しみながら防災について学べるのが特徴だという。

 南区では2023年、同アトラクションの「地震対策編」を初開催。約600人が参加した。実施後のアンケートでは「防災知識の向上という面で参考になったか」「すぐに備えをしようと思ったか」の2項目で、参加者の100%が「はい」と回答したという。

 2回目となる今回は、巨大台風の発生を想定した「風水害対策編」を開催する。南区区民生活部総務課防災・防犯係長の関根有紀さんは「南区の約半分は荒川氾らん時に浸水が予測される区域。水害時に避難できず、周りが水に漬かった中で取り残されると、救急車も近づけず、命が危険にさらされる場合もある。そうしたことも含めて伝えていきたい」と話す。

 関根さんは「もともと同アトラクションは、阪神淡路大震災の経験から、災害時の助け合い=『共助』の大切さを伝えるために作られた。チームで知恵を出し合いながら、協力してミッションをクリアしていくことを重視している」と話す。「緊迫した状況の中で、いかに冷静に行動できるかという点も大切なポイント。前回の『地震編』では、『災害時、自分が落ち着いて行動できないことが分かった』という感想もあった。ぜひ一度体験して、災害対策について見直すきっかけにしてみては」とも。

 開催時間は、10時~11時30分、13時~14時30分、15時15分~16時45分の3回。定員は各回100人。推奨年齢は小学5年生以上。参加無料で、申し込みは専用フォームで受け付けている。先着順で定員に達し次第締め切る。

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