さいたま市産業文化センターで2月4日、地域課題解決ビジネス普及事業シンポジウム「地域課題の解決をビジネスにつなげる秘策」が行われた。主催はNPO法人コミュニティビジネスサポートセンター、運営はシゴトラボ合同会社。
シンポジウムでは2つのトークセッションが行われた。前半は氷川ブリュワリーの菊池俊秀さん、康カフェの粂康晴さん、手すき和紙工房「たにの」の谷野裕子さんをゲストに「セカンドキャリアの働き方としての可能性をさぐる」をテーマにセッションが行われた。コーディネーターを務めたのはシゴトラボの桑原静さん。それぞれの報告から「共感できる課題設定」「あえて違う分野でセカンドキャリアを築くこと」などの項目が挙げられた。
「課題をどのように感じてビジネスにつなげていったか」という質問に対して、粂さんはご自身の実体験を通して「自分が欲しいなと思い、誰か作ってくれないかなと思っていた。そういうニーズが今後はさらに出てくるのではないかと感じた」と語った。
後半はクリタエイムデリカの栗田美和子さん、清香の榎本香代子さん、さいたまヨーロッパ野菜研究会の北康信さんをゲストに「新規事業としての可能性をさぐる」をテーマにセッションが行われた。コーディネーターを務める公益財団法人埼玉りそな産業経済振興財団主席研究員の間藤雅夫さん。それぞれの報告から「その会社がやる必然性」「本業との距離感」「従業員の理解と協力」などの項目が挙げられた。
北康信さんは終了後に「今日は他の事例を聞きながら、ビジネスにも多様な形があること、やはりビジネスで地域課題を解決するというのは難しさも感じた。一方で、こういうビジネスに興味がある人がたくさんいることも分かった。そういう人たちに少しでも参考になるものがあればいいと思う」と出演した感想を語った。