桜が開花して1週間が過ぎた4月2日、調公園や別所沼公園などの浦和の名所で桜が見頃を迎え、多くの花見客でにぎわった。
調神社の隣接する調公園にはソメイヨシノが約50本あり、ほぼ満開だった。自治会による「桜まつり」も開かれ、いなりずしや団子、焼きそばなどの出店が並んだ。地域の家族連れや友達同士の花見客が多く、桜の下でピンク色の綿あめを食べる子どもたちが見られた。
平安時代に創建されたと伝わる玉蔵院。樹齢100年以上のシダレザクラは満開で、石庭に鮮やかな紅色を添えている。入れ替わり立ち替わり、多くの来場者が訪れた。60代の男性はカメラを片手に妻と訪れ、「楽しみで毎年必ず来ている。今年も見事に咲いて美しい」と笑顔で話した。
別所沼公園のソメイヨシノは、まだつぼみが多かったが、ブルーシートの上でお酒を飲みながら花見をする団体客でにぎわった。同公園と武蔵浦和を結ぶ「花と緑の散歩道」は、道沿いに約1.5キロメートルにわたって桜が咲き誇る。「西南さくら祭り」が開かれ、たこ焼きなどの屋台も並ぶ。道幅も広く、歩きながらベビーカーや車いすを押して桜を楽しむ人の姿が見られた。近所に住む小宮美子さんは「満開かと思って来たが、まだ早かった。天気のせいか、去年より見に来る人が少ない気がする」と話していた。