浦和駅の開業140周年を記念したクラフトビールが7月28日~30日の3日間限定で販売される。
浦和駅は1883(明治16)年7月28日、上野~熊谷駅間の鉄道開業とともに誕生してから今年で140周年を迎える。7月28日から開かれる周年記念イベント限定商品の一つとして、地元のビール醸造所「U.B.P BREWERY(ユー・ビー・ピーブルワリー)」(高砂2)と浦和駅社員がクラフトビール「URAWA ALWAYS 140(ウラワ オールウェイズ ワンフォーティー)」を共同開発した。
記念ビールはベルジャンウィットというビアスタイルで、原料に小麦やオレンジピール、コリアンダーを使う。小麦の一部には「十色(といろ)」が栽培したさいたま市産のものを使った。同醸造所代表の小林健太さんは「ベルギーでは結婚式の祝いでも飲まれている白いビールで、開業140周年を祝うのにぴったり」と話す。ラベルには線路と蒸気機関車の絵、U.B.P BREWERYのロゴをあしらう。
6月に行われた仕込みには、醸造長の鰐川崇さんによる手ほどきの下、浦和駅社員の飯塚秀幸さん、ビール販売を担当する「三益酒店」(東京都北区)の佐藤由美さん、東海林美香さんが参加。飯塚さんは1年前まで埼京線の運転士をしていた経歴を持ち、浦和駅への配属をきっかけに小林さんの営むビアバーへ客として訪れたことから、今回の共同開発につながった。浦和駅が酒類とコラボレーションするのは初めてだという。「電車は路線で地域を結ぶことができる。イベント当日は記念ビールだけでなく、京浜東北線沿線のクラフトビールも販売する。『実はこんなものがあったんだ』と地元の人に知ってもらうきっかけになれば」と期待する。
1缶500ミリリットル入りで、価格は1,160円。600缶限定。ラベルのデザインをあしらったバッグとグラスも用意する。販売時間は、28日=12時~20時、29日=10時~20時、30日=10時~16時。販売場所は浦和駅改札外東西連絡通路イベントスペース。U.B.P BREWERYではたる生ビール(1パイント1,250円、ハーフパイント800円)を提供する。