唐辛子専門農園を運営する十色(さいたま市浦和区本太)が現在、畑(緑区南部領辻)で唐辛子の植え付け、手入れ、収穫を体験する人を募集している。
十色のスタッフ 左から松葉さん、代表のサカールさん、釘宮さん
見沼田んぼで持続可能な農業を実践しようとサカール祥子さんが2021年5月、女性3人で起業した同社。3人とも海外在住経験があったため、世界中の料理に使われ、病害虫に強い唐辛子に着目して栽培を始めた。1年目は14種類の唐辛子を栽培し、2年目の今年は約50種類の唐辛子を栽培する予定という。
唐辛子は3000以上の品種があるといわれ、最近は新たな激辛品種も数多く登場しているという。昨年、激辛マニアらを畑に招待して唐辛子の試食会を行ったところ、予想以上の反響があったため、畑で唐辛子の栽培を体験する人を募集することになった。
畑のオーナー体験では、栽培する唐辛子を「超超超激辛」から「ほぼ辛みなし」まである15品種から選べる。唐辛子の辛さは一般的にスコヴィルという単位で表され、15品種で最も辛い「ドラゴンズブレス」は248万スコヴィル。一般的な鷹の爪は3000スコヴィル。100万スコヴィルを超えると、普通の人はつまようじの先にちょっと付けてなめただけでも震え上がるほど辛いという。
オーナー体験は同社の農場で行う。5月の苗の移植から始まる、収穫は7月から11月頃まで。生育状況はSNSなどで確認できる。栽培期間中は農薬・化学肥料を使用しない。
サカールさんは「唐辛子専門農園を始めてみて、世の中には想像を超える激辛好き、唐辛子好きが多いことを知り驚いた。今後は地元の飲食店や商業施設、商店街などとのコラボで激辛フェスを開催するなどして、さいたまを激辛の聖地にしていきたい」と意気込む。
募集枠は各品種20人~50人。料金は品種により7,700円~16,500円。申込みは同社ホームページで受け付ける。2月28日まで。