若手アーティスト支援の取り組み「さいたまアートプロジェクト」のオークションが2月2日、埼玉会館(さいたま市浦和区高砂3)で開催される。主催は一般社団法人芸術支援・地方創造機構。
「県内の若手芸術家に発表と販売の機会を」と開催される同イベント。同団体理事の柴山哲治さんは県立浦和高校出身、サザビーズ日本法人社長を務めていたこともあり、オークションの仕組みに精通。「東京の陰に埋もれてしまっている埼玉県の素晴らしいアーティストの皆さんと一緒にオークションというグローバルな仕組みを使い、アーティスト活動を継続してほしい」と同プロジェクトを立ち上げた。
オークションに出品される作品は、「埼玉県にゆかり(出身あるいは居住)のある若手アーティストが制作した美術作品」「埼玉県内の風景などを、モチーフとした美術作品(出身・居住地は問わない)」「埼玉県の伝統工芸品を使った美術作品(出身・居住地は問わない)」を条件に公募した中から26人の作品を選出。1月26日から同会場に作品を展示し、2月2日にオークションを行う。
これだけの規模のオークションが行われるのは県内初めてだという。柴山さんは「埼玉県の助成金を頂き、埼玉県をアートで活性化する目的で、埼玉県ゆかりの若手アーティスト作品の埼玉県初のアートオークションを開催する。アートのオークションというと敷居が高く感じるかもしれないが、参加しやすい形にしているので、気軽にご参加いただけたら」と呼び掛ける。
1月25日に行われたオープニングイベントに参加した大宮のクラフトビール醸造所「氷川ブリュワリー」の菊池俊秀さんは「自分も地元の日本画家の方を以前から支援している。作品を見るだけでなく、アーティストの方の人となりを知ることで、より作品に興味が出てくることもある。今回のような取り組みを行うことで地域にアートが根付くきっかけになれば」と話す。
開催時間は14時~16時(13時30分開場)。誰でも参加、閲覧が可能。事前登録は不要で、入場無料。当日会場に行くことができない場合は、事前入札を2月1日18時まで展覧会場で受け付ける。