北浦和の料理店「和座檜(わざび)」(さいたま市浦和区北浦和 3、TEL 048-825-7664)が10月1日、オープン15周年を迎えた。
北浦和駅東口近くにある同店。おかみの高橋町子さんが管理する自家菜園で収穫した野菜を使ったメニューを提供する。
野菜作りのきっかけは、高橋さんが「化学物質過敏症」の症状に悩まされたことからという。「自分が安心して食べられる野菜を作るしかない」と野菜作りを決意。農業経験のなかった高橋さんが試行を重ね、今では広さ200坪の畑を1人で切り盛りしている。野菜の種類は、年間通じて150種類以上になるという。「農薬や化学肥料に頼らず自然の力を借りて、自然と共に丁寧に真心を込めて育てた野菜は味が非常に濃い」と高橋さん。
自家栽培の野菜のほか、店で使う肉や魚、卵などにもこだわる。鳥取県「大山どり」、栃木県日光市の「日光HIMITSU豚」などを使い、みそは自家製という。高橋さんは「素材の味を最大限引き出しつつ、そのままの味を生かしたシンプルな料理を作るよう心掛けている」と話す。
店内は、1階に小上がりのテーブル席とカウンター席、2階に和室席を備える。浦和レッズの選手やさいたまスーパーアリーナでコンサートを行うアイドルが来たこともあるといい、「体にやさしい料理を出すところを調べて来てくれたらしい。これからも心と体にやさしい本当においしい料理を提供したい。どんな方にも安心して食べてもらえるよう心掛けて調理している。家族で食べにきてほしい」と呼び掛ける。
毎月第2日曜は店内で講座も開いている。昔からの調理法で料理作り、みそ作り、「梅仕事」など、高橋さんが「体にやさしい食生活」を指導する。
営業時間は17時~22時。日曜定休。