ワインショップ・テイスティングバー「URAWAのワイン館」(さいたま市南区別所3)が浦和にオープンして、2月5日で3カ月がたつ。
フランス、ドイツ、イタリア、南アフリカ、オーストラリアなど10カ国以上のワインを取り扱う同店。店内では、簡単なおつまみと共に常時10種類以上のワインがテイスティングできるほか、月1、2回はワイン講座や試飲会、近隣の銭湯「鹿島湯」(南区別所)とコラボしたイベントも行う。
店主の太田瑞希さんは大学卒業後、ワインを扱う商社で販売や買い付けの仕事を経験。「いつか独立したい」と考えていたが、「やるなら早い方がいい」と27歳で会社を辞め、ワインショップを始めることを決めた。太田さん自身は名古屋出身で浦和と縁はなかったが、たまたま勧められて引っ越してきた浦和を気に入り開業を決めたという。昨年5月ごろに物件探しや酒販免許取得などの準備を始め、11月5日、オープンにこぎ着けた。
太田さんは「フランスやイタリアなどワインの王道の国だけでなく、それ以外の国でも最近ではおいしいワインがたくさん出ている。ドイツワインは甘いといった昔のイメージを持つ人もいるが、今は違うことも多い。そうしたワイン業界の『今』のリアルな情報を届けることで、新たなワインとの出合いや発見をサポートしたい。その結果、飲みたいワインがどんどん増えていくような店になっていければ」と話す。
店内の棚に並ぶワインには、産地の特色や味わいなどを記した手書きPOPを添える。「ワインが本来持っている素晴らしさや生産者の思いをできるだけ正確に伝えられるよう、情報量の豊富さは常に意識している」と太田さん。「フランス・ロワール地方の赤」のように一つの地方をテーマにしたセット販売も行い、セットを購入したお客さまにはその地方の歴史や産地の詳細を20ページ以上にまとめた冊子を進呈している。
「ワインエキスパート」「WSET Level3」の資格を持つ太田さんだが、今後は一カ国ずつ、より深く学んでいく予定だという。太田さんは「今は日本ワイン検定の勉強中。私自身、ワインのプロでありながら愛好家。知れば知るほど、もっと知りたくなるのがワインの魅力。これからも追求し続けたい」と意気込む。「国ごとのイベントも行う予定なので、興味のある国があれば気軽に参加していただければ」とも。
営業時間は13時~20時(金曜・土曜は21時まで)。月曜定休。