がん患者支援などを目的に行われるチャリティーイベント「リレー・フォー・ライフ・ジャパン2024さいたま」が9月28日から29日にかけて、農業トレーニングセンター緑の広場（さいたま市緑区大崎）で開催される。主催は日本対がん協会と実行委員会。

昨年のイベントの様子

　同イベントは1985（昭和60）年にアメリカで始まったチャリティーイベントで、参加者が夜通し歩きながらがん対策のために寄付を募る。日本では2006（平成18）年茨城県つくば市でトライアルとして開催されたのが始まりで、さいたま市では2009（平成21）年から行われている。参加者と協賛者の寄付金はがん医療の発展やがん患者支援、検診の啓発のために役立てられる。

　当日、会場では参加する各チームが交代で会場のトラックを夜通し歩き続ける。がんサバイバー（がんの経験者）のグループや支援する地域の企業・団体などから30以上のチームが出場。会場では、がんについて知る啓発講演やテントイベントなどを行い、周辺にはさまざまなキッチンカーも軒を連ねる。元々は正午から翌日の正午までの24時間開催するイベントで、コロナ禍以降は夜間までで終了となっていたが、今年は5年ぶりの夜通し開催となる。

　実行委員長の大竹秀幸さんは「『迷わせない・困らせない・ひとりにさせない』をテーマに、参加する皆さんが笑顔になれるようなイベント。参加することでがんを知ることができ、相談することができる。ここにはたくさんの仲間もいるし、参加することががん患者や医療従事者を応援することもできる。がんと闘う人も、楽しいひとときを過ごしたい人も、どんな動機でもいいので参加してほしい」と呼びかける。

　開催時間は15時～翌9時。参加費は1,000円（寄付金としてがん患者支援のために役立てる）、高校生・がんサバイバーは無料。参加申し込み不要。