
音楽イベント「さいたMADフェス」が10月19日、十色とうがらしファーム(さいたま市緑区南部領辻)で開かれる。主催は十色とNPO法人「ビーポップ」。
イベントは元有名バンドのドラマー・大内「MAD」貴雅さんのデビュー40周年を記念して企画された。主催のビーポップは浦和エリアで障害者向けに音楽教室などの活動を行う。MADさんがビーポップの活動に協力し、打楽器を使ったプログラムを考案したことから交流が始まった。十色のメンバーもMADさんやビーポップと交流があり、畑でのフェス開催が決まった。
当日はMADさんをはじめ、ハードロック系バンド「ヴァンヘイサン」の演奏や、ヘビメタ系DJなど6つほどのコンテンツを予定する。飲食ブースではビーポップの軽食販売、大宮のメキシコ料理店「メルカドMaya」によるメキシカンスナック&テキーラの販売、大宮「氷川ブリュワリー」によるクラフトビール販売などがある。
会場は休耕地の畑で、運営メンバーも農業関係者が多い。見沼区片柳の農家、KM FRUITS JAPANの守屋さんは元ヘビーメタルバンドのベーシストで、当日はDJと、農園で収穫したブドウや梨などのフルーツを販売する。隣接するトウガラシ畑では、十色とうがらしファームのトウガラシ詰め放題販売を行う。
ビーポップの代表・湯沢さんは「農業にも福祉にも『楽しい』が足りていないと思っている。スパイスにグルーヴをプラスして自分たちも思い切り楽しめる時間にしたい」と話す。
十色の代表・サカールさんは「畑をエンターテインメントの場として楽しんでもらいたい。音楽イベントは初めてなので不慣れな点も多いが、畑に関わる皆さんと準備を進めている」と話す。
MADさんは「『いつか十色のトウガラシをかじりながら、十色で野外フェスをやりたい』と話していた夢物語がついに実現する。バラエティーに富んだ、まさに十色なイベントになる」と話す。
開催時間は11時~17時。参加費2,000円で、定員は先着200人。申し込みは専用サイトで受け付ける。