プレスリリース

「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」令和7年度採択機関の決定について

リリース発行企業:国立研究開発法人 科学技術振興機構 理数学習推進部

情報提供:

 JST(理事長 橋本 和仁)は、「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」における令和7年度採択機関を決定しました。
 第6期科学技術・イノベーション基本計画では、研究のダイバーシティーの確保やジェンダード・イノベーション創出に向け、中高生、保護者、教員などに対し理工系の魅力を伝える活動において、女性研究者のキャリアパスやロールモデルの提示を推進し、女性の理工系への進学を促進するため、さらなる拡充を図ることとしています。また、第5次男女共同参画基本計画は、女子中高生、保護者、教員などの科学技術系の進路への興味・関心や理解を全国的に向上させるための取り組みを推進し、次代を担う女性の科学技術人材を育成することを施策の基本方針としています。
 女子中高生の理系進路選択支援プログラムは、これらを踏まえ、女子中高生の理工系分野に対する興味や関心を高め、理系進路へ進むことを志すためのさまざまな取り組みを支援します(1件当たりの支援額:上限600万円/年、支援期間:最大3年間)。
 本年度の公募は、令和7年1月15日(水)から2月20日(木)の期間に行い、31件の応募がありました。その後、外部有識者で構成される委員会にて審査し、その結果をもとに4件の機関を決定しました。これにより、令和7年度の実施機関は11拠点となります。
 なお、事業の詳細については下記のホームページを参照してください。
 ホームページURL:https://www.jst.go.jp/cpse/jyoshi/



<科学を支え、未来へつなぐ>
 例えば、世界的な気候変動、エネルギーや資源、感染症や食料の問題。私たちの行く手にはあまたの困難が立ちはだかり、乗り越えるための解が求められています。JSTは、これらの困難に「科学技術」で挑みます。新たな価値を生み出すための基礎研究やスタートアップの支援、研究戦略の立案、研究の基盤となる人材の育成や情報の発信、国際卓越研究大学を支援する大学ファンドの運用など。JSTは荒波を渡る船の羅針盤となって進むべき道を示し、多角的に科学技術を支えながら、安全で豊かな暮らしを未来へとつなぎます。
 JSTは、科学技術・イノベーション政策推進の中核的な役割を担う国立研究開発法人です。


女子中高生の理系進路選択支援プログラム 令和7年度採択機関一覧
実施機関名:室蘭工業大学
「企画名」:「北海道のものづくり地域から楽しく広げる理工系選択」
概要:
室蘭工業大学はロボットサッカーコンテストや、地域公開型施設のロボットアリーナ、サイエンススクールの実施など、少年少女を対象とした取り組みを多く手掛けてきた。また、胆振地方は室蘭市や苫小牧市を擁する北海道のものづくり地域でもある。これまでの大学の取り組みの経験と地域の特性を生かし、女子中高生に理工系選択で広がる未来を語り、その後の学びへの支援につなげられるような企画を目指す。女子中高生、大学生、教員、企業をつなげる仕組みとして、大学祭のような楽しいフェスの開催や、SNSなどのサイバー空間を活用した支援を想定する。自治体や中学校と連携した職業講話、学校訪問事業、PTA連合会や中学教員研修会への働きかけなどを展開し、全道へ広げる。

実施機関名:群馬工業高等専門学校
「企画名」:「G-STEM~ぐんま女子中高生理系進路選択への追い風プロジェクト~」
概要:
本企画は、これまで群馬高専が取り組んできたSTEM教育のノウハウを生かし、女子中高生が理系科目を学ぶことの楽しさを実感できるよう、群馬(Gunma)高専が実施機関となり、ぐんま   (Gunma)女子(Girls)中高生の理系進路選択を後押しするような追い風を連携機関と共に巻き起こす企画である。具体的には、女子中高生の次のステップとしての理系の進路選択につながる学びを、体験型企画、企業見学会、講演会・座談会で展開する。学んだことについて、群馬高専や海外(タイ高専)の女子学生との報告会を開催し、その成果を生きた声として発信する。これらの交流を通して、理系進路選択や国際的な視野を認識してもらい、女子中高生が将来の自分と向き合う契機とする。また、保護者の女子理系進路選択の不安解消および理解を深めるため、保護者による保護者のための取り組みを行う。


実施機関名:お茶の水女子大学
「企画名」:「理工系フロントランナー育成加速イニシアティブ」
概要:
進路選択を意識していない「女子中学生」を主な対象に理工系女性シーズを発掘する。次のステップで、理工系進学へのモチベーションを育成し、理工系フロントランナーとしての未来を描く意識を醸成させ、理工系進学までつなげていく。幅広い理工系分野を対象として、株式会社JERA、日鉄ソリューションズ株式会社、BASFジャパン株式会社との連携により、特に情報・工学分野の取り組みの強化を図る。理工系フロントランナーに必要なソーシャルアントレプレナーシップを、女性社長.netを企画運営する株式会社コラボラボとの連携によって涵(かん)養する。保護者の理解を促進し、生徒と保護者に潜む無意識のバイアスを解消する工夫を取り組みの中に盛り込み、女子生徒の理工系進学を加速させる。

実施機関名:広島大学
「企画名」:「理系を目指す女子と次世代ファシリテータ育成のための広島大学フェニックスものづくりプログラム」
概要:
日本において理系教科教員や女性指導者が少ないことが、女性の理系分野へのキャリア選択に対してネガティブな影響を与えている。そこで本企画では、大学院および学部の女子学生を中心に「学生メンター」を構成し、女子中高生に寄り添いながら理系分野の楽しさを伝える仕組みを中心に据え、セミナーや研究活動を実践する。理系教科の教員を目指す女子学部生・大学院生の姿をアイコンとして、参加者の一部が理系科目の教員への道を目指すようになれば、理系女子を育成する理系女性指導者の供給に好循環を形成できる。セミナーや研究活動には、間口が広く、個々人の興味や資質・能力に柔軟に対応可能な「グループ活動」をベースに、経験に裏打ちされた「知的な(データサイエンスを活用した)試行錯誤を伴うものづくり」を中心に、一連の企画を構成する。

女子中高生の理系進路選択支援プログラム推進委員会 委員一覧

(委員は50音順)
(所属、役職は令和7年3月30日時点)

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