さいたま市の見沼田んぼの約1500平方メートルの遊休耕作地を活用して作ったヒマワリ畑が開花し、無料で開放されている。運営は一般社団法人さいたま市地域活性化協議会。
例年はヒマワリの背丈を生かして『迷路』にしていたが、今回は一本道の『通路』のみを作った。
コロナ禍で密にならずに楽しめる企画として始まり、見沼田んぼの景観保全と、遊休耕作地の活用を目的に行い3年目。今年は、7月22日~24日の局地的暴風雨で約1万本のヒマワリの大半が倒れてしまったが、その状態からヒマワリが上向きとなり開花に至ったという。
代表理事の星野邦敏さんは「暴風雨被害によってヒマワリが倒れた状態で咲いており、近くに寄るとあまり見栄えは良くないかもしれない。ただ、遠目では背丈の低いヒマワリがたくさん咲いているようにも見える。例年はヒマワリの背丈を生かして『迷路』にしていたが、今回は一本道の『通路』のみを作り、中に入れるようにした。倒れても起き上がって花を咲かせる不屈のヒマワリの力強さを実感できる風景として、今回は楽しんでもらえれば」と話す。
「ヒマワリは開花時期が2週間ほどと短い。今回は2種類のヒマワリを植えており、開花時期をずらすことで楽しめる時期を延ばした」とも。
暴風雨の被害に遭ったことで例年の「ヒマワリ迷路畑」にならなかったことから、咲き終わったら耕運し、再び種をまいて秋に「ヒマワリ迷路畑」ができるように再挑戦するという。「このような事態にならなければ、ヒマワリの二期作(同じ畑で年2回同じ作物を作ること)を試みることも考えなかったので、何事も前向きに考えていきたい」と星野さん。
ヒマワリ畑は8月中旬~下旬ごろまでを予定。