食べる

浦和のカフェ「uwaito」が8周年 フリーライブで生演奏をもっと身近に

「旅する樹」が印象的な店内

「旅する樹」が印象的な店内

  • 40

  •  

 浦和のカフェ「uwaito(ウワイト)」(さいたま市浦和区岸町4)が11月16日、オープン8周年を迎えた。

笠間市産和栗のショートケーキとカフェラテ

[広告]

 店主の上田さんは、カフェで働き始めた20歳のころから「将来はカフェを経営したい」と考えていたという。調理と経営を独学で身につけ、2009(平成21)年に茨城県で移動カフェを開始。関東各地で3年間移動販売したのち、2013(平成25)年11月に同店をオープンした。上田さんは「もともと武蔵浦和に住んでいたこともあり穏やかな街の雰囲気は知っていた。当時浦和駅周辺にはカフェが少なかったこともあり、この場所でカフェをやりたいと思った」と話す。店名の「uwaito」は「ミシンの上糸」を指し、「『下糸』であるお客さまと1本の線をつないでいきたい」との思いを込めて名付けたという。

 ランチタイムのみ提供している看板メニューのオムライス(1,200円)は深谷市の養鶏場から取り寄せた卵を使う。デザートには旬のフルーツを使い、季節に応じてメニューを入れ替える。現在は和グリを使ったケーキを提供している。

 カフェの内装は季節などにより変わる。「旅先で見た風景やその時々の好みを取り入れている」と上田さん。現在も飾ってある店内の「旅する樹」は、2021年2月に「uwaito 森プロジェクト」と題し制作したもの。もともとあった柱に上田さんが集めた流木や、上部にはホオズキやカラスウリを飾り、1本の木に見立てた。交流がある浦和の花屋「花星」協力のもと、季節ごとに植物を入れ替えるという。上田さんは「コロナ禍で『何か新しいことをしたい』と考え思い付いた取り組み。店内でも自然を感じられる場所をつくりたい」とほほ笑む。

 同店は月に一度、ピアニストや音大生によるフリーライブを開き、ピアノの生演奏が楽しめる。「スピーカーから流れる音楽もいいが、気軽に生演奏に触れられる空間を実現したかった」と上田さん。「非日常を味わえる特別感がありながら、ふらっと立ち寄れる身近な場所にしていきたい」とも。

 営業時間は11時~18時。木曜定休。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース