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北浦和にテークアウト専門カフェ 夏季は自家製シロップのかき氷を販売

店主の上條さん(右)とスタッフら。建具や什器に古道具を使う懐かしい雰囲気の店構え

店主の上條さん(右)とスタッフら。建具や什器に古道具を使う懐かしい雰囲気の店構え

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テークアウト専門カフェ「アンズトモモ 北浦和店」が8月2日、北浦和にオープンした。

自家製シロップをかけるかき氷「桃ヨーグルト」(700円)

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 赤羽にあるカフェ「アンズトモモ」の3拠点目となる同店。店主の上條杏子さんは2017(平成29)年1月、赤羽に同店を開業。店舗内が手狭だったため「お菓子を作る専用の場所が欲しい」と考え、2020年10月に赤羽に新しく工房を構えた。北浦和店の開業について、上條さんは「工房で作った菓子はカフェで提供するほか、オンラインショップでも販売していたが、お客さまの顔が見えないもどかしさがあった。工房での対面販売も週3日が限度なので、『対面で常に販売できる場が欲しい』と思い始めたところ、北浦和で理想的な物件に巡り合い、今回の開業に至った」と話す。

 北浦和店では工房で作られた「スコーン」や「クッキー」など焼き菓子のほか、ドリンクや雑貨を販売する。夏季限定メニューとして、自家製シロップをかけた「かき氷」も提供する。上條さんは「かき氷は赤羽店でも好評だったが、オペレーションに手間がかかり、通常メニューと並行しながら全てのお客さまの要望に応える量を提供できなかった。北浦和店は『カウンター内で準備するのはドリンクとかき氷だけ』とメニューを絞っているので、季節に合わせてお客さまのニーズに心置きなく応えられるのがうれしい」と話す。「今後、それぞれの季節ごとに『かき氷』に代わるメニューも発表していけたら」とも。店内外に設置されたカウンターやベンチが空いていればその場で飲食も可能だが、テークアウトを基本にしている。「満席の場合は、店から徒歩2分の北浦和公園で食べてもらうのもお勧め」と上條さん。

 現店舗が入るビルは、数年内に取り壊される見込みだという。最短2年で取り壊される可能性もある物件での出店を選んだ理由について、上條さんは「今、最高のお客さまやスタッフに恵まれていると感じられている。程よい活気と温かさ、味のある街並みの北浦和という地で最高と思える物件にも出合えた。誰もが数年後には暮らしの形は変わるからこそ、この人々と共にこの店を作り上げられるのは、今この瞬間だけ。大好きな人々と今だけの店づくりに集中するのも面白いと思った」と話す。

 「アンズトモモのお菓子は、『特別な日』のためのものではなく『毎日のおやつ』でありたい。思い立ってふらりと気軽におやつを買い足しに来たり、買ったお菓子を手に公園にピクニックに出掛けたりすることが、お客さまの気分転換になったらうれしい。北浦和の皆さんの日常の中に自然にある店になっていきたい」とほほ笑む。

 営業時間は14時~19時。火曜、水曜定休。

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