地元農家の野菜や米を使ったランチフレートなどを提供する「LJ cafe(エルジェーカフェ)」(桜区道場2)が4月3日、オープンした。
メニューには、地元農家が栽培した有機野菜をふんだんに使った「チキン南蛮」「ガパオライス」「サラダプレート」「グルテンフリーカレー」など7種類のランチプレート(いずれも単品1,000円、ドリンクと発酵野菜セット=1,500円)のほか、「ハンバーガー」(350円)や「生ハムクッペ」(320円)などのテークアウトメニューもそろえる。
野菜にこだわるのは、「消費者に有機栽培の野菜や米を食べたり、購入してもらえる機会を増やしたり、生産者を応援したかったから」と同店代表の遠藤智美さんは話す。栽培に手間が掛かる有機栽培の作物は、スーパーマーケットに並ぶと価格の高さがネックになって手に取ってもらいづらいことをなんとかしようと、有機野菜を使った料理を提供するとともに、毎週土曜に地元野菜を店頭で販売している。遠藤さんは「生産者との支え合いでカフェは成り立つ」と話す。
初日は桜区で木曽農園を営む木曽大原さんが、採れたてのラディッシュや水菜、ホウレンソウなどを並べた。桜区在住の上宮田美紀子さんは「オープンを待っていた」と、木曽さんとの会話を楽しみながらエコバッグにいっぱいの野菜を購入した。
遠藤さんは同カフェを農業体験プロジェクトの窓口にしたいと考えているという。「大人も子どもも実際に有機野菜の栽培し、収穫した野菜を販売する。一連の流れを体験することで、物の値段には価値が反映されていることを知ってもらいたい」と話す。店名に付けた2つのアルファベットの「L」はリンク、「J」はジョイの頭文字を取り、「みんなでつながって楽しみたい」という思いが込められている。
営業時間は9時~16時30分。火曜定休。