音楽イベント「からふるライブフェスティバル」の開催に向けて「からふるプロジェクト」が現在、クラウドファンディングサイトで支援者を募集している。
音楽を通じて障がい者と健常者の交流を生み出すことを目的として、2019年7月に第1回が彩の国さいたま芸術劇場(さいたま市中央区)で行われた。市内の音楽サークルや障がい者施設、手話ダンスなどの参加者も含め500人以上が集まった。
「からふるプロジェクト」はシニアも大人も子どもも障がい者も、一緒に楽しむ場を作りたいとの思いから設立。音楽を通じて皆で楽しめるイベントなどを展開している。
同団体代表の丸山泉美さんは「新型コロナウイルスの影響で、今年の開催は中止にしようかと考えたが、今だからこそ、障害があるなし関係なく音楽を楽しむことが必要とだと思い、オンライン開催を決定した」と話す。
イベント当日のステージは無観客で、動画撮影を行い、後日、ユーチューブで配信する。会場となる埼玉会館(さいたま市浦和区高砂3)では地域の障がい者施設による物販や展示を、対面で行う予定。
無観客の開催で問題となったのは、資金面。会場への集客ができず入場料が回収できないため、クラウドファンディングで支援者を募集した。
丸山さんは「クラウドファンディングは、開催資金を集めると共に、障がい者施設の商品をリターン品として、支援者に届けることも大きな目的。コロナの影響で障がい者施設の商品が売れにくい状態が続いている。少しでも力になりたい」と意気込む。
支援者へのリターン品として、障がい者就労支援施設で製作した、くるみぼたんのヘアゴム、ぽち袋、ハーブティーバッグ、アロマストーン、クッキーなどを用意する。
集まった資金は、イベント運営費、会場費、チラシ作成、リターン購入費、ホームページ制作費、コロナ対策費などに充てる。
支援金は一口=3,000円~。募集締め切りは10月31日。