0歳児からの子どもを対象とした絵本店「絵本屋CUBE」(浦和区高砂4、TEL 048-708-1381)が3月15日、オープンから3カ月を迎える。
さいたま市浦和区のこだわりの絵本やおもちゃがある「絵本屋CUBE」で楽しく遊ぶ子どもたち
店長の内田明宏さんが「子どものための最高にかっこいい本屋」を目指して昨年12月にオープンした同店。明るい黄緑色のカーペットが敷かれたスペースに靴を脱いで上がるスタイル。「小さな子どもでも手に取りやすいように絵本は低い場所に置いている。おもちゃや遊具も置いて自由に遊んでもらっている。少しぐらい騒いでも大丈夫。子どもが楽しく過ごせるようにした」と内田さんは話す。
2歳半の子どもの父親でもある内田さんは、同店をオープンしたきっかけについて「子どもが生まれ絵本を買いに書店に行ったら、子どもが泣いて居たたまれなくなって本選びができなかった。子どもや、子どもを連れた親が周りに気を使わないで本選びができる場所をつくりたかった」と話す。
同店を始めるまで、内田さんは絵本についての知識は特になかったという。「やってみようと思って飛び込んだ。かなり勉強した」とオープン時を振り返る。選書のこだわりについては「小さい子が来るから文字が少なめのもの、優しい色を多く使った楽しい絵のものを選ぶように心がけている。今も日々勉強。消費者としての目で選んでいる」とも。
この日訪れていた大人5人と子ども7人の親子連れグループの女性は「おもちゃがいっぱいあって、目の届くところでお家感覚で自由に子どもを遊ばせられる」「飲食ができるのがうれしい」などと喜んでいた。普段子どもに絵本を読む機会は多いというが、「ここには知らない絵本ばかり。手遊びができる絵本もあっていい」「きちんと本を選んでいるのがいい」と同店の絵本に興味を示していた。
西区に住む小学2年生の豊口碧香さんは「小さい子がいっぱいで、いつもと違って楽しい」と、年下の子どもたちとの交流を楽しんでいた。内田さんと遊んでいた西区に住む4歳の川田拓実くんは「お兄さん(内田さん)がレールで遊んでくれて楽しかった」とおもちゃを満喫していた。
内田さんは「これからイベントもやっていきたい。絵本は短い時間で読めて人生に新たな価値観を与えてくれることもある。大人にも興味を持ってもらいたい」と話し、「まずは近所の人、来店してくれた人、いろいろな人に絵本に親しみを持ってもらいたい」と期待を込める。
営業時間は10時~16時30分(最終入場は16時)。月曜・金曜定休(月曜が祝日の場合は翌火曜)。入場料は、子ども=900円、大人=300円。子ども2人目からは無料。大人向けイベントを除き子連れ以外の入場は不可。