菓子メーカー「カルビー」(東京都千代田区)が9月23日、「ポテトチップス 埼玉の味 うなぎの蒲焼味」の販売を始めた。
カルビーは2017(平成29)年から、47都府県の「地元ならではの味」を開発する「●JPN(ラブジャパン)プロジェクト」(●はハートマーク)として、各県「地元の味」を再現したポテトチップスを数量・期間限定で販売している。
埼玉県の味としては2017(平成29)年に「やきとん味」、2018(平成30)年に「やきとり味」を取り上げた。昨年に引き続き、今年もインターネットで「味案」を募集。同社広報担当の荒川美咲さんは「『深谷ねぎ味』などの案もいただいたが、多くの皆さまにリクエストいただいた『うなぎの蒲焼味』にした」と話す。
ラジオパーソナリティーの大野勢太郎さん、県庁の職員やメディア関係者が参加しワークショップを行い、試作品の試食やパッケージデザインについて意見を交わしたという。
荒川さんは「袋を開けた時から香ばしい香りを楽しめ、ほんのりと利いているさんしょうが隠し味になり、何度も食べたくなる味に仕上げた」と自信をのぞかせる。8月に県庁を表敬訪問した際には、上田清司元県知事は「お酒のつまみに合いそう」と話していたという。
江戸時代の宿場町時代に、地域で採れたとされるうなぎを使い、中山道を行き来する人々に出した料理の一つとして「浦和のうなぎ」が知られるようになり、現在もうなぎの名店がある浦和。浦和の人にとっては、「うなぎの蒲焼味=浦和グルメの味」でもある。
浦和出身・在住の30代男性は「浦和の老舗うなぎ店のうなぎはもちろんおいしいが、これもおいしい、うなぎの味がする」、同じく浦和出身・在住の30代女性は「うなぎで有名な街は全国ではほかにもあるのに埼玉でいいのかなとも思うが、浦和民としてはうなぎが取り上げられて誇らしい」、大宮区在住の40代男性は「確かに蒲焼のタレの味がする。うっすらほのかにさんしょうの香りもする」と話す。
さいたま市では、コンビニエンスストア・スーパーマーケットなどで販売する。数量限定。売り切れ次第終了。11月上旬終了予定。