武蔵浦和のカフェ「qiho喜縫歩(キホ)」(南区別所7)がヨガスタジオをスタートして1カ月がたった。
「内側からキレイになるお手伝い」をコンセプトに、1階にカフェ、2階にヨガスタジオを併設する同店。埼玉県産の野菜や、ハーブ、スパイスを使った料理・デザートを提供し、営業時間を通して用意する「ご飯メニュー」を目当てに、地元に住む女性客を中心に来店が多い。
オーナーの女性は、約20年間カフェやオーガニックフード店、キッチンカー販売などさまざまな飲食店で経験の後、今年4月11日に1階のカフェをオープンした。体調を崩したことをきっかけにヨガを始め「ヨガで体を整えることと、食事で体を作ることのつながり」を意識し始め「心と体をなじませることのできる店」を作ることを決意したという。インド政府公認のヨガインストラクターの資格を取得し、プライベートレッスンを中心に活動してきた。
カフェで提供するメニューには加工食品は使わず、店で手作りする。人気メニューの「野菜スパイスカレー」は、動物性の食品を使わないビーガン対応。店内の厨房(ちゅうぼう)でスパイスを煎(い)り、香りを立たせており、「辛味が強いわけではないが、食べ終わる頃にはじんわり汗をかく人が多い」とオーナー。日替わりのスープにトッピングする自家製のソーセージも人気。ジャスミンソーダはバタフライピィという青い花のハーブ氷を浮かせたドリンクで、食事と一緒に注文する人が多いという。
オーナーは「日々楽しいこともつらいこともあるが『喜びを一つ一つ縫うように歩んでいければ』という思いを込めて『qiho喜縫歩』と名付けた。カフェでの食事を喜んでいただき、ヨガで体を整えることでまた喜んでいただける、そんなお店にできれば」とほほ笑む。店内の2台のダイニングテーブルには「1人で食事をする孤食が広まる現代で、気軽に人と食卓を囲める場所を作りたい」という思いも込めたという。
7月にオープンしたヨガスタジオでは、ヨガインストラクターも務めるオーナーの指導の下、約8人定員の少人数制の教室を展開する。ヨガマットは貸し出し可能で、未経験者も参加できる。オーナーは「無理なく体を動かしていくので、初めての方も気軽に参加いただければ。ステップアップもできるよう、今後は開催回数やメニューも増やしていきたい」と意気込む。
「先日、毎回ご飯メニューを召し上がっていくご夫婦が初めてデザートを注文くださり『初めて食べる味。すごくおいしかった』と声を掛けてくださった。お客さまから頂く言葉がうれしい。今後は料理教室なども開催し、『心と体を一緒に整え、良くしていくこと』をより伝えていければ」とも。
カフェの営業時間は10時~18時。日曜定休。ヨガ教室は水曜開講(不定休)。料金は2,500円。要予約。