浦和コルソ(さいたま市浦和区高砂1)で3月の9日~11日の3日間、福祉作業所のクッキーを集めた販売会「クッキーバザール2018」が開催される。
10回目となる同イベントを主催するのはクッキープロジェクト。同プロジェクトは障がい者と、プロのシェフやデザイナー、学生、主婦、NPO、会社員などが共同で福祉作業所の商品開発に取り組んでいる。バザールは、同プロジェクトが主催する、商品の届け方などを学ぶ「PR塾」の成果発表としての販売会。今年は県内17作業所で作られる、クッキーやパウンドケーキといった焼き菓子やコーヒーなど50種以上を販売する。
作業所は、障がいのある人たちが作業やレクリエーションを通して生きがいなどを見いだす場として設置されている施設のこと。
ベーゴマクッキーや埼玉県産小麦を使ったマドレーヌなどを出品する川口の作業所「晴れ晴れ」の初谷香江さんは「地域の縁を大切にして、埼玉県産の材料にこだわって作っている商品なので、ぜひ食べてほしい」と呼び掛ける。
今年は10回目を記念して「障がい者の働くを伝える」をテーマに、実際どのようにしてクッキーが作られているのか、作り手の素顔を紹介する「おいしさのひみつ写真展」も同時開催する。
スタッフの谷居早智世さんは「これまで私たちは、福祉作業所で働く皆さんに、一人一人ができることを持ち寄って、役割をもって働くことの尊さを教えてもらってきた。ゆっくり丁寧に手作りで、一人一人を大切にする働き方は、経済成長優先で生きづらさを感じている人が多い今の社会に光を差し込んでいるように見える。そんな作り手の姿や作業所の様子を写真でお伝えできたら」と話す。
開催時間は10時~20時。