本太児童公園(浦和区本太4)で7月12日、SF美術作品「犀(さい)の角がもう少し長ければ歴史は変わっていただろう」の写真撮影会が行われた。
9月24日から行われる「さいたまトリエンナーレ2016」の一環で行われた同企画「さいたまB 発掘キャラバン隊」として市民から募集されたボランティアが参加した
同企画はさいたま市で9月24日から開かれるアートイベント「さいたまトリエンナーレ2016」の一環。アーティストの川埜龍三さんが制作したはにわなどの立体作品を使い、市内各所に架空の発掘現場を再現。発掘隊に扮(ふん)したエキストラを配置して、発掘している様子の写真撮影を行うというもの。本太児童公園以外にも市内5カ所で行われた。
参加したエキストラは「さいたまB 発掘キャラバン隊」として市民から募集されたボランティア10人。公園の中でヘルメットをかぶる、シャベルを持つなどして、発掘隊になりきった。
参加した女性は「身近な公園が、こんな遊び心のある企画の会場となってうれしい。さいたまBの物語がどんな姿で現れるのか、展示開催が楽しみ」と感想を語った。
さいたまトリエンナーレ2016アシスタントディレクターの鈴木萌美さんは「参加した方が、近場なのにこの公園に初めて来た、と言っていた。さいたまトリエンナーレを生活空間の中でやる意義はそこにある。撮影を行うロケ地の選定にはトリエンナーレのサポーター(ボランティア)の方が協力してくれた。参加者からも、何もないと思っていた地元だけど近所を改めて見つめるきっかけになり、思っていた以上に良い場所があるという再発見があったという感想をもらった」と話す。「『未来の発見!』がテーマだが、まずは日常から再発見してもらえれば」とも。
撮影した写真は立体彫像作品と一緒に、「発掘現場の模様」として9月24日~12月11日、旧埼玉県立民俗文化センター(岩槻区加倉5)に展示される。