さいたま市南区文蔵のイベント「サンカク(図形の三角表記)マーケット」が11月17日、「喫茶むくむく」、ジェラート店「LETTER」、古書店「ゆとぴやぶっくす」(以上、さいたま市南区文蔵2)を会場に開催された。
「喫茶むくむく」店主の深水秀美さんの発案で、「循環」をテーマに開いた同イベント。イベント名の「サンカク」には、3つの店を巡るという意味に加え、地域内での循環を目指す思いを込める。2023年2月に同地区で行われたイベント「ふゆのね」を主催した2店舗が「ゆとぴやぶっくす」へ声をかけ、今年10月にオープンした「ハレトケ」も会場に加わり、店主の呼びかけで集まった全17店舗が出店した。
来場者にはエコバッグの持参を呼びかけ、イベントオリジナルのエコバッグも用意。環境に配慮した運営が特徴となった。店を巡ってもらえるよう、食品は基本的にテイクアウトで販売。各店舗では店主たちがフリーマーケットを開き、買い求める客とのコミュニケーションも見られた。各店舗に隠れた文字を探し集める「文字あつめなぞなぞ」も行い、正解者は後日、店舗でくじ引きができる仕掛けも用意した。
当日は11時の開始と同時に来場者が列を作り、「喫茶むくむく」で販売した弁当や総菜、パンなどは次々と完売。「LETTER」では終始行列が途切れず、14時ごろには商品が売り切れた。「ゆとぴやぶっくす」も終了まで客足が途切れることはなかったという。文蔵在住の30代女性は「近くに古書店があるとは知らなかった。子どもが絵本を気に入り購入できて良かった」と話す。
「ゆとぴやぶっくす」店主の栃原麦穂さんは「店を回る仕掛けが初めての来店につながり、地元の人に喜ばれた。再来店のきっかけになれば」と期待を込める。