さいたま市市民活動サポートセンター(さいたま市浦和区東高砂町)で1月24日、「協働を考えるフォーラムinさいたま 思いを広げる、共に創る」が行われた。主催はさいたま市市民活動サポートセンター。
同フォーラムは「市民と行政の協働」や「セクター間の連携」の実例から、市民・行政・企業の役割と「協働の意義と可能性」を考えることを目的として開催され、約90人が参加した。
パネルディスカッションとトークセッションの2部構成。パネルディスカッションが始まる前にはオープニングアクトとして、今回のテーマでもある「大宮アルディージャ手話応援」が実演され、会場を沸かせた。
前半のパネルディスカッションでは協働で作り上げた手話応援をテーマに、関わった企業・NPO・行政の担当者が当時を振り返った。
2006年から始まった手話応援。最初は広め方が分からず、クレームがくるなどでその後はできない年も続いた。そこで協働の必要性を感じ、産学官の連携で実行委員会を作り、その後は目に見える形で参加者が増加。手話応援団長である毎日興業社長の田部井功さんは「実行委員会に参加いただいている団体個人がやめずに増え続けているという点が素晴らしい」と評価した。
後半のトークセッションは3つに分かれて、事例紹介と意見交換が同時に行われた。それぞれ「協働の始め方」「協働の進め方」「協働の未来」というテーマで各セクターからのゲストの取り組み事例を基に、参加者と協働について語り合った。
同センターの藤澤めぐみさんは「手話応援の実演がフォーラムに華を添えてくれた。パネルディスカッションやそれぞれのトークセッションでも協働について真剣な意見交換が行われ、参加者からもたくさんの質問が寄せられた。活発な意見交換ができてよかった」と手応えを話した。