埼玉県立近代美術館(さいたま市浦和区常盤9)で現在、「第22回 彩の国さいたまきり絵展」が開催されている。
切り絵の魅力を広めようと毎年開いている同展は今年で22回目。埼玉県内の切り絵愛好家や中学生ら約70人が、風景、人物、動物などを題材とした切り絵作品約100点を展示する。
会場では、部活動の紹介ポスターやランプシェードにした、中学生の切り絵作品が並ぶ。このほか、「切り絵は20年来の趣味」という西村政治さん(78)の作品「水しぶき」は、飛び散った水の一瞬をイメージし、約3カ月かけて仕上げたという。
観覧に訪れた50代男性の一人は「細かい作りで、素晴らしいの一言。1枚の紙でできているとは驚く。空想も入った題材が面白い」と話す。
同展スタッフは「出展者は、切り絵の初心者から40年以上の方まで年齢もさまざま。遠近法を使ったり、色紙にグラデーションをつけたりと皆さん工夫している。作った人の楽しさや美しいと感じる気持ちが作品に現れている。多くの人に見ていただければ」と呼び掛ける。
開館時間は10時~17時30分(最終日は16時30分まで)。入場無料。3月26日まで。