埼玉りそな銀行の子会社「地域デザインラボさいたま」(さいたま市浦和区常盤7)が11月15日、IT・デジタルなどを駆使したアイデアを持つ地域の若者からアイデアを募集する「S.T.A.R.プロジェクト(Saitama Talent Advancement Re:creation)」の中間発表会を、「渋沢MIX」(さいたま市大宮区吉敷町4)で開催する。
同プロジェクトは、経済産業省の令和6年度「未踏的な地方の若手人材発掘育成支援事業費補助金『AKATSUKIプロジェクト』」採択事業。埼玉県にゆかりのある15~25歳の若者を対象に、県内の企業・自治体が提示する課題をテーマに、IT・デジタル技術を駆使したアイデアを募集し、採択後には伴走支援と実証までを支援する取り組み。採択事業者には、最大70万円の実証資金支援や、経験豊富なメンターによる5カ月間の伴走支援などの特典を用意する。
8月の最終審査会を経て採択された9組14人は、今回の中間報告会で約3カ月の取り組み成果を発表する。各チームは、自らのアイデアの進捗(しんちょく)、実証に向けたプロトタイプや調査結果、次段階へ向けた改善点などを報告。テーマは、観光×DX、地域農業のブランド化、若者のメンタルケア支援、福祉×技術活用など多様な分野にわたる。
採択者の一人である、芝浦工業大学大学院1年の渋市裕太さんは「S.T.A.R.プロジェクトでの採択を励みに、メンターをはじめとする皆さまの支援を頂きながら、自己認知を変えることで行動変容につなげるアプリの開発を行い、実用化できるよう尽力したい」と意気込む。
担当の地域デザインラボさいたま地域共創ソリューション部の綾部さんは「採択時のプレゼンでは皆さんの熱意が非常に伝わった。事務局として伴走支援しながら、最終報告会までに採択者の皆さんがどのくらい成長しているかが楽しみ」と話す。
最終報告会は来年2月11日を予定しており、各チームは今回の中間報告を一つの節目として、実証・改善を重ねた成果を披露する。
中間発表会は一般観覧者ができる。申込は11月14日17時まで。入場無料。