見る・遊ぶ

さいたまで「エアリアルドリームカップ」 地域で支えるトランポリン大会 

大会で演技を披露する小学生の選手

大会で演技を披露する小学生の選手

  • 1

  •  

 トランポリンの競技大会「第2回エアリアルドリームカップ」が10月13日、エアリアルスポーツクラブ(さいたま市桜区道場1)で開かれ、子どもから大人まで120人が出場した。
 トランポリン競技は、1回の演技で10種類の異なる技を連続して行う採点競技。国内の競技人口はまだ少ないが、トランポリン運動は「楽しみながら運動神経や体幹を鍛えられる」と子どもの習い事の一つにもなっている

元オリンピック選手でプロトランポリンプレーヤーの中田大輔さん

[広告]

 同クラブ代表でプロトランポリンプレーヤーの中田大輔さんは元オリンピック選手。日本代表選手として活躍するとともに、指導者としても多くの経験を積んできた。「子どもたちにトランポリンの楽しさや競技の緊張感を知ってもらい、少しずつステップアップして、全国や世界に出ていく選手を増やしていきたい」との思いから、2022年に同クラブを立ち上げた。中田さんは「トランポリンは、体一つで空中に飛び出し、浮遊感を味わえる魅力的なスポーツ。空中でボディーバランスを整えることはプロでも難しいが、経験を重ねることで上達していく」と話す。 

 昨年に続き2回目となる同大会。「国内のトランポリンの大会、特に小学生クラスの大会は本当に少ない。クラブの生徒たちの練習成果を発表できる場をつくると同時に、トランポリン競技の魅力を広く知ってほしい」という中田さんは、地域を中心とした企業や団体の協賛を得て大会を立ち上げた。今回はスポンサー17社が支援し、地元のカフェやベーカリーも出店するなど、地域ぐるみの大会となり、保護者らを中心に多くの観客の声援が響いた。

 当日は午前の幼児クラスでスタート。各選手が2回演技を行い、高い方の得点を採用する方式。各クラス終了後に1位~3位の選手の表彰式を行い、飛び賞や特別賞も授与した。演技を終えた選手が笑顔でクラブの先生に駆け寄る姿や、思うように演技ができず涙を流す姿も見られた。小学生3・4年生クラスに出場した小学3年の女子選手は「練習は週3回。高く飛べた時や1回で技が決まった時が一番楽しい。今日の演技はうまくできたと思う」と笑顔を見せた。観戦していた30代の保護者も「子どもの演技を見ながら、自分のことのように緊張する。苦手な技も諦めずに挑戦していて誇らしい」と話し、クラブの指導者も「今日は今までで一番きれいにできて良かった」と保護者に声をかけていた。

 中田さんは「クラブには引っ込み思案な生徒も多いが、大会への挑戦を通じて、失敗や負けから学ぶことが大切。自分で原因を考え、次に挑戦する力を育てていきたい」と話す。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース