
化学メーカーのハーベス(さいたま市浦和区常盤)が9月17日、本社ビル1階にカフェ「Bogey's Coffee Lab(ボギーズ・コーヒーラボ)」をオープンした。
オランダの老舗「Douwe Egberts(ダウエ・エグバーツ)」の豆
社員食堂としての構想から始まった同店。社員がコンビニ弁当を食べる姿を見た前田知憲社長が「栄養ある食事を取ってほしい」と考え、健康に配慮したメニューを提供する場をつくることを決断。同時に「地域の方々にもおいしく健康的な食事を届けたい」との思いから、地域住民に開かれたカフェ業態へと発展した。
店名「Bogey」は、同社社員が飼っているオーストラリアンシェパード犬の名前に由来する。社内公募で決めたもので、「人に優しく、犬にも優しいカフェ」を目指す思いを込める。「プラスワン」という意味も持ち、「誰かと訪れても一人で立ち寄っても、小さな発見や心の潤いといった「プラス」を感じられる場所にしたいという願い込めている」という。「Lab(ラボ)」は、同社が手がける化学事業にちなみ、潤滑剤やコーティング剤の研究開発を行うメーカーとしての背景を踏まえ、「実験室のように新しい発見や交流が生まれる場」となることを意図している。
店舗はJR京浜東北線・北浦和駅から徒歩3分の場所に位置し、北浦和公園に隣接。木のぬくもりと自然光、植物の緑が調和する北欧モダンな内装に仕上げた。設計施工はコクヨが担当。社員食堂を兼ねるため、一人で過ごすための空間と複数人で利用できる空間を分け、「使い勝手を工夫した」という。席数は、店内46席、テラス4席。テラス席は犬同伴で利用できる。
料理は、ホテルで長年経験を積んだという料理長が担当。「旬の野菜を積極的に取り入れ、栄養バランスに配慮したメニューを提供する」という。日替わりランチなど、社員と地域住民の双方が利用できる内容にしている。コーヒーは、オランダの老舗「Douwe Egberts(ダウエ・エグバーツ)」の豆を使用。バリスタの経験もある蛯澤豊店長は「ハーベス社員ももちろん、地域に愛されるカフェをつくりたい。食や健康、そして人との出会いを通じて「プラスワン」の価値を感じてもらえたら」と話す。
営業時間は11時~16時。土曜・日曜・祝日定休。